せーの、全員HAWKS S15〜〜!!
どうも〜、シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
皆様、先月はJTCの決算祭りとなっており、皆様の所属されている企業様の決算もあったのではないでしょうか?
私は常日頃より当ブログで総合商社5社とオリックス、ENEOS、日本たばこ産業(JT)などを戦略銘柄と位置付けて四半期ごとにご報告させて頂いておりましたので、今回は2021年度通期実績が発表されたので総合商社の決算情報を中心に死ぬほど執筆頑張っていました笑
DMでも高配当で魅力的な日本株の筆頭でもございます総合商社決算のについてのお問い合わせを多数いただき、皆様の日本株投資の一助になれたことを嬉しく思いますし、今後も発信の方お役に立てるように頑張って参る所存です。
さて本日は、皆様、大変長らくお待たせしました、ずっと書いていなかったメガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループとともに双璧をなす三井住友フィナンシャルグループについてのご報告です。
前回の1Q決算の分析記事はこちら
そして、先日ご報告申し上げました三菱UFJフィナンシャル・グループの2021年度通期決算分析記事はこちら
先日も申し上げました通り、私はなかなかオリックス以外の金融を書く気になれず気が進まないまま時が流れていったわけですが、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループはじめ、日本のメガバンクの配当利回りは4%を超えて非常に魅力的であるため、メガバン株を持っていらっしゃるホルダーの方々に対しても有益な決算分析情報をご報告させて頂きたくこの度筆を取ることにいたしました!!
昨年2020年度は新型コロナウイルス感染拡大もあって、貸し倒れとなりリーマンの時のように大変な目にあうと踏んで莫大な引当金を積んで前年比▲1,911億円の純利益5,128億円に沈んだ三井住友フィナンシャルグループ。
今年は一点反撃に転じて連結業務純益、純利益、配当全て上方修正して逆転を誓います!
果たして2021年度目標の純利益6,000億円は突破できたのでしょうか!?
そしてすでに先日ご報告させて頂きました通り、三菱UFJフィナンシャル・グループが2021年度純利益1.1兆円を超える中、三井住友フィナンシャルグループの運命はいかに!?
それでは早速三井住友フィナンシャルグループの2021年度の通期決算につき一緒に見ていきましょう!
三井住友フィナンシャルグループ 2021年度通期決算
損益計算書
三井住友フィナンシャルグループの2022年3月期決算は、
業務純益11,529億円(前年比+689億円)
当期純利益7,066億円(前年比+1,938億円)
となっております!
三菱UFJフィナンシャル・グループが業務純益は減益で当期純利益は与信関係費用の戻り益、株の評価益や持分法利益があって増益となったのに対し、三井住友フィナンシャルグループは、
本業の業務純益はプラス、それ以降の損益計算書も特別損益と税コストを除いて前年比で良化に仕上げて、絶対額こそ三菱UFJフィナンシャル・グループに劣るものの、本業の伴って結果を出した決算となった
と言えるでしょう!
三菱UFJフィナンシャル・グループが業務純益12,167億円に対して、三井住友フィナンシャルグループは、11,529億円ですか、本業ではかなり肉薄したことがわかりますね。
ちなみに、三菱UFJフィナンシャル・グループの21年度通期実績はこちらで業務純益こそ差がなかなかつかなかったものの、純利益で3,000億円もの大差をつけられてしまいました。
業務純益12,167億円(前年同期比▲316億円)
当期純利益11,308億円(前年同期比+3,538億円)
前回の三菱UFJフィナンシャル・グループの時にも申し上げましたが、銀行の損益計算書は、個人的にはソフトバンクグループよりも難しいと思っているので一歩ずつ慎重に見て参りましょう。
業務純益
業務粗利益から営業費・経費率を差し引いて求めるメガバンクの本業を示す指標(メーカーなどでいう営業利益)です。
しかし、三井住友フィナンシャルグループはこれにさらに持分法投資損益を加えてから業務粗利益を算出するそうです。
(三菱UFJフィナンシャル・グループは損益計算書上で業務純益以下の部分)
今回は、持分法投資損益は1Q決算では言及されていたものの、通期決算では特に触れられていなかったため、
業務純益中心にご説明申し上げます。
①本業と、②ロシア・ウクライナ情勢による財務影響の2段構成でご説明させて頂きます。
業務純益11,529億円(前年同期比+689億円)
①本業
三菱UFJフィナンシャル・グループが営業費などの経費増で前年比▲316億円のマイナスとなったのに対し、
三井住友フィナンシャルグループは市場事業部門とロシア影響のマイナスをリテール事業部門(RT)(国内の個人向けビジネス)、ホールセール事業部門(WS)(国内の法人向けビジネス)、グローバル事業部門(GB)(海外ビジネス)の回復でカバーし、為替影響の追い風もあって、業務純益は増益となりました!!!
上記の左側の業務純益のグラフをご覧ください。
リテール事業部門(RT)、ホールセール事業部門(WS)、グローバル事業部門(GB)の3部門が市場のマイナスを返している様子がわかりますね。
下記は事業部別の実績ですが、前年と比較してもリテール事業部門(RT)は国内市場の縮小の中踏ん張りつつも、ホールセール事業部門(WS)、グローバル事業部門(GB)が増益となって結果を出していることがわかります。
②ロシア・ウクライナ情勢による財務影響
今回の三井住友フィナンシャルグループの業務純益11,529億円ですが、上記3事業部でせっかく押し上げた利益も市場事業部門とともに押し下げた要因が、ロシア影響です。
業務純益11,529億円(前年同期比+689億円)
のうち、▲470億円ものマイナスの影響を与えております。
下記の通り、トータルで1,000億円ものインパクトです。
そして、詳細申し上げますと、子会社SMBC Aviation Capital にて航空機関連の減損なんですよね。
ロシアの航空機リースの機体がもう返却されないかもしれないからその分、固定資産減損しておくということです。
たまったものではありません、いい迷惑です。
この航空機関連の減損につきましては、先日ご報告させて頂きました住友商事の2021年度通期決算分析でも言及しておりますので、お時間ございましたらご覧くださいませ🙇♀️
そして、ロシアリスクについての投資判断、考え方については下記ご参考くださいませ🙇♀️
与信関係費用
続きまして、先ほぼの業務純益の増益に加えて、今回の三井住友フィナンシャルグループの純利益を押し上げた要因の一つである与信関係費用です。
与信関係費用▲2,744億円(前年同期比+861億円)
こちらをご覧ください。
銀行は企業や個人に対して融資を実行しますが、貸し倒れた時を見越してそのケースごとのリスクに応じて貸倒引当金のような費用を計上します。
皆様、ご存知の通り、昨年2020年度は新型コロナウイルス感染拡大で企業の倒産や経済危機が想定されたため、事前にメガバンクや地方銀行は下記のように莫大な与信費用を繰り入れました。
昨年2020年度だけで▲3,605億円も繰り入れておりますね!!!
しかし、米国景気の回復などを受けて、この戻しなどがありつつもロシア関連与信に対して▲750億円の引当を計上してもそれでも前年比を下回る繰り入れとなり利益を押し上げました。
しかし、新型コロナウイルスのワクチン拡大に伴い、経済再開の目処が昨年に比べてもたちつつありますし、中小企業はまだまだ完全復活とは言えませんが、大企業はやや回復しつつあります。
三井住友フィナンシャルグループは、三菱UFJフィナンシャル・グループに次いで大企業向けの商売が多いので、与信費用の取り崩し、戻り益を計上したため、今回2021年度で与信費用がたったの▲2,744億円となっており、こちらが業務純益以下の損益計算書の費用を小さくして利益を押し上げました。
もともと1Q時点では、三井住友フィナンシャルグループは▲3,000億円以上の与信費用を予算化しておりましたので、予算通りの着地と言えるでしょう。
三井住友フィナンシャルグループの計画とは異なり嬉しい意味での
来年はさらなる「経済再開の加速」を期待しつつも、ロシアリスクのこれ以上の悪化が無いように祈り、引当金の計上などが減少して上記の2022年度連結与信費用計画▲2,100億円程度で収束すればと考えております。
株式等損益
続きまして、先ほどの業務純益の増益に加えて、今回の三井住友フィナンシャルグループの純利益を押し上げた要因の一つである株式等損益です。
株式等損益2,091億円(前年同期比+1,165億円)
政策保有株式売却益(1,620億円、YoY+970億円) を中心に増益とありますが、詳細を①評価益と、②政策保有株式売却益の2段構成でご説明させて頂きます。
①評価益
こちらをご覧ください。
詳細は述べられておりませんが、下記のように米国利上げに反応してからか、新型コロナウイルス感染拡大から大きく上昇した評価益もついに2022年3月末時点で下落し、評価損益は2021年3月末比▲6,546億円のマイナスで着地しました
ですので、次に申し上げます政策保有株式売却がこの全体の株式等損益上昇の主因です。
②政策保有株式売却益
株式等損益の増益理由の2つ目は、政策保有株式売却です。
もともと、2020年度から2024年度まで5か年で▲3,000億円分削減する計画であり、それを推進して発生した売却益が今回も計上されているというわけですね。
2020年3月末から▲1,300億円/▲3,000億円分削減されておりますね。
今まで保有していた資産を売却してでも純利益を上げなければならないメガバンクの苦しい状況がわかりますね😅
その他事項 不良債権残高
最後にその他事項として、不良債権残高についても触れておきたいと思います。
新型コロナウイルス感染拡大に伴って、不良債権残高も増加の一途をたどっておりますので、この部分の整理の推進も三井住友フィナンシャルグループの重要な経営課題の一つかと思われます。
三井住友フィナンシャルグループ 2022年度通期見通し
2022年度通期見通し
このように、本業で増益となった三井住友フィナンシャルグループの2021年度決算ですが、来期の見通しについても見ておきましょう!
三井住友フィナンシャルグループの2023年3月期見通しは、
業務純益12,350億円(前年比+821億円)
当期純利益7,300億円(前年比+234億円)
配当220円(前年比+10円)
配当性向41%(前年比-%)
素晴らしいですね!
三菱UFJフィナンシャル・グループのように来期も純利益1兆円には届かないものの、増益ですし、きちんと配当性向40%以上を約束してくれた増配を発表してくれました。
まとめ
最後に三井住友フィナンシャルグループの最新株価を確認してまとめとさせていただきます。
こちらはここ1ヶ月の三井住友フィナンシャルグループの株価推移ですが、5月13日の発表後から一旦は上がるも再び下落ということでトータル下落基調で推移しております。

ここ1年間を見て見ても、ずっと4,500円以下で推移するのが1年以上続いております。
昨年はコロナで苦戦したのは確かですので、今回で本業も結果出したのですが、やはり最終利益ベースだと三菱UFJフィナンシャル・グループの背中はまだまだ遠いですし、政策保有株式の売却なども織り込まないと純利益7,000億円に到達しないのは若干きびしいかなと考えました。

メガバンクで唯一本業の業務純益で増益を出した三井住友フィナンシャルグループですが、現行の配当利回りは5.20%と驚異の高利回り!!!です。
三菱UFJフィナンシャル・グループが4%をすでに切っておりますので、これからさらに経済再開していく見通しに立った時、配当利回り5%の安定企業を仕込める今という期間は大変貴重だと考えられますね。
繰り返しになって恐縮ですが、ロシアリスクについては注視していくべきです。
あくまで個人的な見解ですが、私は三井住友フィナンシャルグループは必ずやってくれる企業だと思っております。
なにせTOPIX Core30に選定される我が国屈指の優良企業銘柄であるからです。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
KDDIの他にも当ブログで以前ご報告させて頂きましたが、
信越化学工業、花王、ダイキン工業、日本電産、村田製作所、トヨタ自動車、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、三菱UFJフィナンシャル・グループ、東海旅客鉄道(JR東海)、ソフトバンクグループ、KDDI
が構成銘柄ですが、この中の一角である三井住友フィナンシャルグループです!!
8月の1Q決算につきましても分析の上、速やかにご報告申し上げます🙇♀️
今回の報告は以上です。
さて、今後はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入することが想定されます。
そのような環境下では従来通り、米国株インデックスに思考停止のまま投資して良いのかよく考えるべきです。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
松井証券は、日本株しか取り扱っていませんが、一日の約定代金50万円まで手数料ゼロ円です!!
なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
松井証券だけは100万円まで無料です!!!

【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
コストプッシュ型インフレ、大円安時代を生き残るためには、この円安の時期にドルを買って米国株を買うだけが全てではありません。きちんと円安の時は円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
銘柄のポートフォリオだけではなく、用途別の証券口座も複数持ってポートフォリオを構築すべきです!
松井証券は長い歴史を持つ証券会社でありながら、インターネット取引を最初に導入したり、常に革新的なアイデアを取り入れる証券会社です。
最大手SBI証券や楽天証券と競合してよりよいキャンペーンも定期的に行っているのが魅力的ですね!ぜひとも日本株証券口座=松井証券のということで解説を強くオススメします!
もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
先月5月は3末決算企業の通期決算発表シーズンであり私の本業発揮の時期です!高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただいておりますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
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