せーの、全員HAWKS 鷹!鷹!鷹〜〜!!
どうも〜、シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
前回2021年度通期決算分析の中でNext ブレイク銘柄としてご紹介させていただきました住友化学ですが、最近は配当利回り5%も超えて高配当利回りランキングにも掲載されるようになる程出世しかなり注目されている銘柄となりました!
ですので、今回は2月1日(水)に2022年度 第3四半期 決算発表が控えていることから今更ながらで大変恐縮ではございますが、復習がてら財界総理率いる古豪住友化学の2Q決算につきご報告させて頂きます!
前回の住友化学2022年度1Q決算、2021年度通期決算、2020年度通期決算分析記事はこちら↓
実は、住友化学は、今年度から経団連の会長人事で新会長に就任した十倉雅和会長の出身企業としても有名です!
伝統的に経団連の会長はものづくりの国、ニッポンの製造業企業のトップ出身者が多く、住友化学から出たということは、社会的にも高い評価を得ている企業であるということの裏返しです。
ちなみに、財閥総合化学メーカーのライバルとして、三菱ケミカルホールディングス、三井化学も昨年分を記事にしておりますので、よろしければご覧くださいませ。
2年前の2020年度は久しぶりに増益となり、名門の復活の契機となった1年間でした。
そして、2021年度も石油化学の大復活もあって、絶好調で仕上げた古豪住友化学。
この勢いのまま、2022年度も1Qで絶好調スタートを切ることができましたが、昨今の原料高を乗り越えて無事上期も良い数字で仕上げることができたのでしょうか?
財界総理が会長を務める名門住友化学の2022年度2Q決算について早速一緒に見ていきましょう!
化学業界の絶対王者し信越化学工業の2023年3月期1Q決算記事はこちら!
そして、ダークホースとして信越化学工業と双璧をなす高付加価値型化学メーカー日産化学の決算記事はこちらです!
住友化学 2022年度2Q決算
2022年度2Q 損益計算書
住友化学の2022年度2Q決算は、下記のようにエッセンシャルケミカルズの減益が大きく響き、円安や海外事業の躍進も虚しく、前年同期純利益889億円、1Qで予想とした見込み850億円を下回る上期仕上がりとなってしまいました。
コア営業利益1,156億円(前年差▲333億円▲22.3%)です。
当期利益811億円(前年差▲78億円▲8.8%)です。
やっと近年眠れる獅子が起きたとおもいきやいつもの住友化学に戻ってしまった残念な決算でした。
個人的には、非経常項目で減損▲545億円の損失を計上したのですが、これについてカンファレンスライブ動画にも一切言及がなく、割愛させて頂きますとのコメントだったので非常に無責任で説明責任を果たしてほしいと思いました。
次にセグメント別コア営業利益と企業活動ごとの増減分析に参りましょう。
セグメント別コア営業利益は、エッセンシャルケミカルズと医薬品が大きく減益となるものの、健康・農業関連事業の大増益でこのマイナスを返そうとするも及ばずという形で上期は着地いたしました。
企業活動ごとの増減分析については、
数量差で+37億円とトントンであるため、やはりエッセンシャルケミカルズを筆頭とした価格差、コスト差に引っ張られて苦戦した2Qであったことが分かりますね。
2022年2Q セグメント別コア営業利益
住友化学の2022年度2Q決算は、エッセンシャルケミカルズと医薬品が大きく減益となるものの、健康・農業関連事業の大増益でこのマイナスを返そうとするも及ばずという形で上期は着地いたしました。と先ほど申し上げました。
ここでは爆益のエッセンシャルケミカルズ、医薬品、微減の情報電子化学、プラスで仕上げた健康・農業関連事業について見ておきましょう!
エッセンシャルケミカルズセグメント
まずは昨年大活躍で大復活となったエッセンシャルケミカルズです。年初予算で発表されていた通り、22年度は減益を描いていてその通りとなりました。
価格差がメインの要因で、原料・燃料価格の上昇に対して販売価格へ転化しきれずこの吸収できなかった分がマイナスとして大きくビジネスユニットへの損益に響いております。
住友化学はとってもともと基礎化学品事業へのウエイトが大きくて、農薬や電子材料のようなスペシャリティケミカルへの転換を推進してきました。
しかし、利益率は低くてもバルクビジネスで数量が出ると一気に利益が出るこの石油化学のような基礎化学品もこのように高い利益が出るとまだまだ捨てたものではない、と2021年度通期決算では申し上げましたが、一気に市況が悪化するとお荷物になってしまうので、なかなか取り扱いが難しい事業です。
ここにきてバルクビジネスを有する三菱ケミカルホールディングス、三井化学、住友化学がこの共通の課題を有する企業です。
なお、住友化学は2022~24年度までの次期中期経営計画で環境負荷軽減を目指した総合的な基礎化学品事業ということで名称を石油化学からエッセンシャルケミカルズに昨年春に改称いたしました。
情報電子化学セグメント
次に、祖業といいますか、ディスプレイ、半導体といったスペシャリティケミカルの筆頭である情報電子化学事業についてです。
コロナ禍での巣篭もり需要で堅調であったディスプレイ需要が激減したのが響きました。どこも在庫の消化で手一杯であり、新規の出荷が減ることが下期にも想定されるため、情報電子化学ビジネスは円安の恩恵があるとはいえ厳しい上期仕上がりとなりました。下期は円高になるためますます厳しい数字も覚悟せねばならないかもしれません。
健康・農業関連事業セグメント
次に、祖業といいますか、エッセンシャルケミカルズのマイナスを返そうと最大限努力した活躍事業、住友化学のお家芸とも言えます健康・農業関連事業についてです。
先ほどのエッセンシャルケミカルズと異なり、市況に左右されずに安定的な利益を積み上げることができるのがこのセグメントの特徴なのですが、22年2Qも1Qに引き続き南米市場での農薬を中心に堅調な伸びが見受けられました。インドも好調で、しっかりと数量が出ているので期待できる住友化学の柱ともいえる事業です。
素晴らしいと思います!やはりライフサイエンスは正義!
これぞベーシックケミカルを有しつつ、スペシャリティでヘッジさせられる総合化学メーカーの神髄ともいえるでしょう!
化学メーカーでライフサイエンスに強みがあるのは、住友化学と知る人ぞ知る名店日産化学が有名ですがですが、やはり市況に左右されないビジネスを有しておくことの大切さを改めて実感致します。
医薬品セグメント
最後に、非常に厳しい立場に立たされている事業、医薬品セグメントです。
価格やコスト差など厳しい状況が続きますが、昨年北米での数量増と欧州の販売ライセンスに関する一時金の収益計上したことの剥離で大きくマイナスとなってしまいました。
今後、ラツーダクリフとも呼ばれるオフパテントのリスクを抱えるため農薬ほど安定的な事業とは言えませんが、なんとか今後も全体の利益に貢献できるように耐えてほしいものです。
2022年度2Q 貸借対照表
それでは2022年9月末時点での住友化学の貸借対照表を見ておきましょう。
自己資本比率において、前年の28.3%から、29.5%へと1Qに引き続き若干改善している様子が見て取れます。
まぁ経営成績は上期微妙でしたが、ストックベースだとまだ救いようがあります。
2022年度2Q キャッシュ・フロー計算書
2022年度2Qレビューの最後に財務三表の最後のキャッシュ・フロー計算書を見ておきましょう!
今期上期の住友化学のキャッシュオペレーションで着目すべき点は、投資キャッシュアウトがほとんどないことから守りの経営でキャッシュを確保した経営をしている点です。事業投資の先送りが将来ビジネスにどう影響するかは考えておくべきでしょう。
まぁ、万年儲からなくて、お金を調達していて財政状態の悪化が経営課題であった住友化学がこんなに潤沢なフリーキャッシュフローを蓄積することは注目に値するべきことでしょう。
住友化学 2022年度通期業績予想
さて、好調な住友化学の2022年度2Q決算分析をしてみたところで、今期の経営見通しを再び確認しておきましょう!
住友化学の2022年度通期業績予想は、原料価格の高止まりや、各国利上げに伴う景気後退の影響を織り込んでまさかの下方修正を発表しました泣
住友化学の2022年度通期修正業績予想は、
コア営業利益1,900億円(前回予想▲100億円▲5.0%)
当期利益1,050億円(前回予想▲200億円▲16.0%)
まじかよ、ショックですね。
こちらが、2022年度通期業績予想のセグメント別利益ですが、
コア営業利益1,900億円(前回予想▲100億円▲5.0%)
健康・農業関連事業がものすごく頑張っているのがわかりますね笑
というか、エッセンシャルケミカルズは、年初で410億円稼ぐって言ってて収支ゼロって相当きついんですね。
2月1日の3Q決算が楽しみですし、100億円減益で通期見通し再修正したのですから、最低限この数字は達成できることを期待しております。
最後に
最後に住友化学の直近の株価について触れておきましょう。
ここ6ヶ月の推移ですと、11月1日の2Q決算と同時に暴落して500円以下を推移している状況です。通期減益下方修正はやはり良くないです。

長期で見ても、まだまだ低迷しており、かつての株式市場からの評価をいただけていないと言うのが率直な感想です。
かつての800円台を目指すのであれば、とにかく3月に発表した2024年度コア営業利益3,000億円は必達ですし、医薬品の課題を農薬で解決しつつ総合力を駆使して利益実現していくことが肝要です。
ただやはりプライドがあるのか簡単には減配はしないようですので、この株価の下落がそのまま配当利回りの上昇に直結して、今の配当利回り5.43%は化学メーカーの中でもかなり他を寄せ付けない圧倒的に高い方ですので、投資妙味は十分にあると言えます!
2月1日の3Q決算を待って、住友化学の巻き返しに期待しましょう!

数年前、石油化学事業に軸足が乗っていた日系大手総合化学メーカーは生き残れるか心配される声もありました。
住友化学の場合は、三井化学との合併、三井住友化学の誕生すら話題になりました。
実際に銀行業界の方は、皆さまご存知、三井住友フィナンシャルグループが合併により誕生しました。
しかし、近年の住友化学の決算を振り返って、きちんと情報化学や農薬といったスペシャリティケミカルの事業がきちんと稼ぐビジネスモデルに転換でき利益を稼ぐモデルが確立できていることを確認できたので、この悪い空気をぶっ壊すように構成復古の大号令が叫ばれる昨今です。
中期経営計画初年度の2022年、次回の3Qも期待しましょう!
それではまたお会いしましょう!
本日の報告は以上となります🙇♀️
さて、2022年はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入しましたが、急激な利上げで反転することが想定されます。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
松井証券は、日本株しか取り扱っていませんが、一日の約定代金50万円まで手数料ゼロ円です!!
なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
松井証券だけは100万円まで無料です!!!

【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
銘柄のポートフォリオだけではなく、用途別の証券口座も複数持ってポートフォリオを構築すべきです!
松井証券は長い歴史を持つ証券会社でありながら、インターネット取引を最初に導入したり、常に革新的なアイデアを取り入れる証券会社です。
最大手SBI証券や楽天証券と競合してよりよいキャンペーンも定期的に行っているのが魅力的ですね!ぜひとも日本株証券口座=松井証券のということで解説を強くオススメします!
もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
当ブログでは、高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただきたく存じますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
最近のコメント