せーの、全員HAWKS 鷹く〜〜!!
どうも〜、シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
前回2021年度通期決算分析の中でNext ブレイク銘柄としてご紹介させていただきました住友化学ですが、現在業績好調、高配当利回りという事でかなり注目していただけました!
ですので、今回は前回に引き続き2021年度中も爆益連続でご報告させて頂いておりました財界総理率いる古豪住友化学です!
前回の住友化学2021年度通期決算、2020年度通期決算分析記事はこちら↓
実は、住友化学は、今年度から経団連の会長人事で新会長に就任した十倉雅和会長の出身企業としても有名です!
伝統的に経団連の会長はものづくりの国、ニッポンの製造業企業のトップ出身者が多く、住友化学から出たということは、社会的にも高い評価を得ている企業であるということの裏返しです。
ちなみに、財閥総合化学メーカーのライバルとして、三菱ケミカルホールディングス、三井化学も昨年分を記事にしておりますので、よろしければご覧くださいませ。
2年前の2020年度は久しぶりに増益となり、名門の復活の契機となった1年間でした。
そして、2021年度も石油化学の大復活もあって、絶好調で仕上げた古豪住友化学。
この勢いのまま、2022年度も1Qで絶好調スタートを切ることはできるのでしょうか?
財界総理が会長を務める名門住友化学の2022年度1Q決算について早速一緒に見ていきましょう!
化学業界の絶対王者し信越化学工業の2023年3月期1Q決算記事はこちら!
そして、ダークホースとして信越化学工業と双璧をなす高付加価値型化学メーカー日産化学の決算記事はこちらです!
住友化学 2022年度1Q決算
2022年度1Q 損益計算書
住友化学の2022年度1Q決算は、下記のようにエッセンシャルケミカルズの減益がありつつも、為替の追い風と農薬の増益があって売上、コア営業利益、最終利益が大幅増益となりました!
コア営業利益641億円(前年差+24億円+4.0%)です。
当期利益700億円(前年差+343+96.3%)です。
コア営業利益は爆益だった21年1Qから微増でしたが、最終利益がほぼ2倍の爆益となったのは注目に値するでしょう。
輸出銘柄である以上、為替の下駄を履かせてもらったとはいえ素晴らしいのでもっと詳しく見て参りましょう。
非常に高く評価できる決算であると言えます。
次にセグメント別コア営業利益と企業活動ごとの増減分析に参りましょう。
セグメント別コア営業利益は、エッセンシャルケミカルズが大きく減益となるものの、健康・農業関連事業の大増益と医薬品の伸びでこのマイナスを見事返して前年比微増で着地いたしました。
企業活動ごとの増減分析については、
数量差で+189億円としっかりと本業で稼いでいることが分かりますので、価格差、コスト差という厳しい環境でもしっかりと本業で結果を出したことが分かりますね。
2022年1Q セグメント別コア営業利益
住友化学の2022年度1Q決算は、エッセンシャルケミカルズが大きく減益となるものの、健康・農業関連事業の大増益と医薬品の伸びでこのマイナスを見事返して前年比微増で着地いたしました。と先ほど申し上げました。
ここでは爆益のエッセンシャルケミカルズ、プラスで仕上げた健康・農業関連事業、医薬品について見ておきましょう!
エッセンシャルケミカルズセグメント
まずは昨年大活躍で大復活となったエッセンシャルケミカルズです。年初予算で発表されていた通り、22年度は減益を描いていてその通りとなりました。
交易条件の悪化など外部環境に左右される事業である以上厳しい結果となりました。
住友化学はとってもともと基礎化学品事業へのウエイトが大きくて、農薬や電子材料のようなスペシャリティケミカルへの転換を推進してきました。
しかし、利益率は低くてもバルクビジネスで数量が出ると一気に利益が出るこの石油化学のような基礎化学品もこのように高い利益が出るとまだまだ捨てたものではない、と2021年度通期決算では申し上げましたが、一気に市況が悪化するとお荷物になってしまうので、なかなか取り扱いが難しい事業です。
ここにきてバルクビジネスを有する三菱ケミカルホールディングス、三井化学、住友化学がこの共通の課題を有する企業です。
なお、住友化学は2022~24年度までの次期中期経営計画で環境負荷軽減を目指した総合的な基礎化学品事業ということで名称を石油化学からエッセンシャルケミカルズに先日改称いたしました。
健康・農業関連事業セグメント
次に、祖業といいますか、エッセンシャルケミカルズのマイナスを見事返した大活躍事業、住友化学のお家芸とも言えます健康・農業関連事業についてです。
先ほどのエッセンシャルケミカルズと異なり、市況に左右されずに安定的な利益を積み上げることができるのがこのセグメントの特徴なのですが、22年1Qは南米市場での農薬を中心に堅調な伸びが見受けられました。価格差での交易条件改定や、しっかりと数量が出ているので期待できる住友化学の柱ともいえる事業です。
素晴らしいと思います!
これぞベーシックケミカルを有しつつ、スペシャリティでヘッジさせられる総合化学メーカーの神髄ともいえるでしょう!
化学メーカーでライフサイエンスに強みがあるのは、住友化学と知る人ぞ知る名店日産化学が有名ですがですが、やはり市況に左右されないビジネスを有しておくことの大切さを改めて実感致します。
医薬品セグメント
最後に、何とか前年同期比プラスに持っていくことができた重要な事業、医薬品セグメントです。
価格やコスト差など厳しい状況が続きますが、北米での数量増と欧州の販売ライセンスに関する一時金の収益計上ができたのが大きかったです。
今後、ラツーダクリフとも呼ばれるオフパテントのリスクを抱えるため農薬ほど安定的な事業とは言えませんが、1Qに関して言うとしっかりと結果を出した事業セグメントと言えるでしょう。
2021年度1Q 貸借対照表
それでは2022年6月末時点での住友化学の貸借対照表を見ておきましょう。
自己資本比率において、前年の28.3%から、28.8%へと若干改善している様子が見て取れます。
まぁ好調な経営成績が財政状態にも影響したと言えるでしょう。
2021年度1Q キャッシュ・フロー計算書
2022年度1Qレビューの最後に財務三表の最後のキャッシュ・フロー計算書を見ておきましょう!
今年の通期の住友化学のキャッシュオペレーションで着目すべき点は、先ほど申し上げました欧州の販売ライセンスに関する一時金で投資キャッシュインがある点です。
万年儲からなくて、お金を調達していて財政状態の悪化が経営課題であった住友化学がこんなに潤沢なフリーキャッシュフローを蓄積することは注目に値するべきことでしょう。
住友化学 2022年度通期業績予想
さて、好調な住友化学の2022年度1Q決算分析をしてみたところで、来期の経営見通しを再び確認しておきましょう!
住友化学の2022年度通期業績予想は、まだまだリスクがあるとして通期の見通し修正は据え置く形となっております。
しかし、上期だけは上方修正するとのことです!
住友化学の2022年度上期修正業績予想は、
コア営業利益1,050億円(前回予想+150億円+16.7%)
当期利益850億円(前年差+250億円+41.7%)
いや、いいですね!これは評価できます。
こちらが、2022年度上期修正版業績予想のセグメント別利益ですが、
コア営業利益1,050億円(前回予想+150億円+16.7%)
健康・農業関連事業が好調で、エッセンシャルケミカルズの2Qでの巻き返しをプラスとみており、情報電子化学、医薬品のマイナスを消して期首見通しよりもプラスで仕上がるという見立てですね。
まだ、1Qが終わったところで何も言えないところではございますが、この上期をきちんと仕上げて2021年度の爆益がただの偶然の軌跡でなかったことを住友化学には証明してもらいたいですね!
最後に
最後に住友化学の直近の株価について触れておきましょう。
ここ6ヶ月の推移ですと、業績の復活とは裏腹になかなか株価には反映されないもどかしい状況が続いております。

長期で見ても、まだまだ低迷しており、かつての株式市場からの評価をいただけていないと言うのが率直な感想です。
かつての800円台を目指すのであれば、とにかく3月に発表した2024年度コア営業利益3,000億円は必達ですし、医薬品の課題を農薬で解決しつつ総合力を駆使して利益実現していくことが肝要です。
これができると考えると今の配当利回り4.52%は化学メーカーの中でもかなり高い方ですので、投資妙味は十分にあると言えます!
明日の取引以降、住友化学の巻き返しに期待しましょう!

数年前、石油化学事業に軸足が乗っていた日系大手総合化学メーカーは生き残れるか心配される声もありました。
住友化学の場合は、三井化学との合併、三井住友化学の誕生すら話題になりました。
実際に銀行業界の方は、皆さまご存知、三井住友フィナンシャルグループが合併により誕生しました。
しかし、今回の住友化学の決算を振り返って、きちんと情報化学や農薬といったスペシャリティケミカルの事業がきちんと稼ぐビジネスモデルに転換でき利益を稼ぐモデルが確立できていることを確認できたので、この数年前の不安は払拭されました。
中期経営計画初年度の2022年、次回の2Qも期待しましょう!
それではまたお会いしましょう!
本日の報告は以上となります🙇♀️
さて、今後はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入することが想定されます。
そのような環境下では従来通り、米国株インデックスに思考停止のまま投資して良いのかよく考えるべきです。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
松井証券は、日本株しか取り扱っていませんが、一日の約定代金50万円まで手数料ゼロ円です!!
なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
松井証券だけは100万円まで無料です!!!

【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
コストプッシュ型インフレ、大円安時代を生き残るためには、この円安の時期にドルを買って米国株を買うだけが全てではありません。きちんと円安の時は円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
銘柄のポートフォリオだけではなく、用途別の証券口座も複数持ってポートフォリオを構築すべきです!
松井証券は長い歴史を持つ証券会社でありながら、インターネット取引を最初に導入したり、常に革新的なアイデアを取り入れる証券会社です。
最大手SBI証券や楽天証券と競合してよりよいキャンペーンも定期的に行っているのが魅力的ですね!ぜひとも日本株証券口座=松井証券のということで解説を強くオススメします!
もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
先月5月は3末決算企業の通期決算発表シーズンであり私の本業発揮の時期でした!
高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただいておりますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
https://non-labor-dreamer.com/kddi-corporation-2021fy
https://non-labor-dreamer.com/japan-tobacco-inc-2022fy-2q
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
最近のコメント