どうも〜、シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
もう2ヶ月前となってしまい大変恐縮ではございますが、決算発表ラッシュの際に、総合商社5社分、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、全部書き終わりまして、そのレビュー記事まで書かせていただきました。
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
今回は、その5社終わって、久しぶりに双日についての2021年度通期決算分析をご報告させて頂きます。
さて、今年の総合商社レースですが、上位3社である三井物産、伊藤忠商事、三菱商事が首位争いを展開しており、結局最後の最後で結論、三菱商事が三井物産を逆転し、伊藤忠商事は首位陥落というのが2021年度の最終結果でした!
当期利益(億円) | 21年度実績 | 22年度見通し | 差異 |
三菱商事 | 9,375 | 8,500 | ▲1,175 |
三井物産 | 9,147 | 8,000 | ▲1,147 |
伊藤忠商事 | 8,203 | 7,000 | ▲1,203 |
住友商事 | 4,637 | 3,800 | ▲837 |
丸紅 | 4,243 | 4,000 | ▲243 |
豊田通商 | 2,222 | 2,100 | ▲78 |
双日 | 823 | 850 | +27 |
全社的に今年の資源価格高騰を受けて2021年度は最高益を更新しましたが、その反動で2022年度は資源価格の適正化などがされる見通しで、双日を除いて全社減益の見通しとなっております。
そうです!確かに損益では最下位ですが、来期2022年度唯一増益に転じる総合商社が双日です!
双日の2020年度決算記事と、2021年度1Q決算記事はこちら↓
商社最高の年と言われた2021年度で総合商社は皆良かったねで褒めて終わりではなく、肝心なのは来季の経営見通しです!
他の6社とも減益見通しを発表している中で、2022年度唯一の増益計画を発表している双日は大注目です!
そして昨今配当利回りも5%超えていて投資妙味もかなりございます!
私なりの各社のリスクと魅力を最大限述べさせて頂きましたので早速一緒に紐解いてまいりましょう!
双日 2022年3月期 通期決算
2022年3月期 決算概況
ROEも引き続き3カ年平均10%を超え、投資実行額も中期経営計画3カ年累計計画3,300億円のうち、すでに1,500億円を実行し、経営成績以外の面でもかなり評価できる決算でした!
2022年3月期純利益823億円は、直近の見通し800億円も超えて無事着地して非常に素晴らしいと言えます!
2022年3月期 セグメント別当期純利益
それではこの通期純利益823億円をセグメントごとにブレイクダウンしたのが下記となります。
他の総合商社同様、資源高の恩恵を享受して金属・資源・リサイクル事業の利益が昨年の赤字から完全に黒字回復しているのがわかります。
また、化学事業もメタノール市況の回復を追い風に利益を伸ばしております。
それでは、この2つの事業が1Q決算では成長ドライバーとして機能したことを確認した上で、セグメントベースの通期純利益823億円をみておきましょう。
金属・資源・リサイクル
次の通り、通期ベースで最も貢献したのは、金属・資源・リサイクルです。
下記は通期の各事業セグメントごとの詳細資料ですが、金属・資源・リサイクル事業に関しては、石炭市況の上昇による増益と、鉄鋼需要の回復に伴う鉄鋼事業会社の増益が一つの増益要因として紹介されております。
脱炭素への取り組みとして一般炭権益の減損計上するも、石炭で増益するという矛盾した利益獲得をしておりますね。
こちらが、前年との利益増減ですが、確かに石炭が+312億円とかなりの利益貢献を果たしたことがわかります。
また、次点として、鉄鋼関連でメタルワンの持分法適用損益が+87億円計上されておりますね。
メタルワンは三菱商事(60%)と双日(40%)の合弁会社です。
鉄鋼関連の中でもメタルワンの取り込み利益が大きく双日の今期の業績躍進に貢献していることがわかります。
化学
次の通り、通期ベースで次に貢献したのは、化学です。
メタノール市況回復という外部要因での増益と、合成樹脂の取引増加という営業活動での増益であったと言えます。
後述いたしますが、次期中期経営計画でも定めている成長領域サーキュラーエコノミー実現に向けて、バイオマスケミカル事業という環境負荷の少ない事業への着手も見て取れます。
そして最後に参考までに、一過性利益ですが、通期純利益823億円のうち、一過性利益は▲131億円であり、これは先ほど申し上げました通り、一般炭権益の減損です。
たらればではございますが、もしこの一過性損失が生じていなければ、夢の純利益1,000億円も近かったですね。
双日 2023年3月期 業績予想
2023年3月期 定量目標
そしてキャッシュフローマネジメントですが、こちらも将来ビジネス創出のために積極的に投資を実行していくことを発表しております。
2024年3月期までに▲3,300億円の新規投資を実行していきます!
双日 中期経営計画2023
それでは、双日の2023年3月期業績見通しまで抑えたところで、決算発表の5月2日に同時に発表した中期経営計画2023の概要についても少しだけ触れておきましょう!
テーマは、以下3点であり、これらに基づいて次期中期経営計画を実行していくとしております!
先ほど、新規投資の部分でも少し触れました通り、下記の3つの事業領域を成長戦略投資と位置付けて、今後の双日の新規事業を創出していく源泉であると計画しております!
昨今の脱炭素社会に向けて、双日という会社自体が環境に即応できるように変わっていく姿勢が見て取れますね。
三井物産が掲げている戦略領域と重複しますが、双日もアジアを成長領域を位置付けております。
そこで、最後にこの新規投資からのリターンについての評価ですが、過去の中期経営計画2017と2020ではそれぞれ3カ年のリターンが300億円と、530億円だったの対し、今回の中期経営計画2023では、220億円と若干微減していることだけが気がかりです。
まぁ、脱炭素だったり、EVだったり、変化の激しいのが今後の社会ですからそれだけ利益に結びつけるまでには時間がかかるのでしょう。
そして、最後に配当政策です。
双日の2023年3月期配当は、
配当112円(前年比+6円)
です!
双日は、PBRが1倍を超えるか否かで、時価と簿価に応じたDOE4%を下限配当として定めているユニークな会社です。
総合商社のPBR1倍割れは近年課題として挙げられておりましたので、企業価値の向上を株主還元に結びつける政策は評価できますね。
ちなみに現在の双日のPBRは0.67倍となっており、時価DOE4%が下限として設定されており、配当性向30%に基づいて算出された来期配当が112円となっているのですね。
双日 総括
最後に双日の最新株価を振り返って総括とさせていただきます。
過去5年間の双日の株価推移が下記の通りです。
過去最高益決算を発表してからも揉まれつつも、現状では株価2,000円台近くをキープしている形となります。

来期も2023年3月期経営目標を達成して3,000円を目指して欲しいところです!
そして、これだけ絶好調の双日の配当利回りは、なんと5.52%となっております!
結構、総合商社といえば5社が注目を浴びますが、配当利回りも5%超で、PBRも0.62倍で、来期も最高益更新計画の双日は十分投資価値に値します!
是非ともご検討くださいませ!
双日、来期も頑張れ!もっともっともっとー!
それではまたお会いしましょう!ありがとうございました!
本日の報告は以上となります🙇♀️
さて、今後はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入することが想定されます。
そのような環境下では従来通り、米国株インデックスに思考停止のまま投資して良いのかよく考えるべきです。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
松井証券は、日本株しか取り扱っていませんが、一日の約定代金50万円まで手数料ゼロ円です!!
なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
松井証券だけは100万円まで無料です!!!

【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
コストプッシュ型インフレ、大円安時代を生き残るためには、この円安の時期にドルを買って米国株を買うだけが全てではありません。きちんと円安の時は円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
銘柄のポートフォリオだけではなく、用途別の証券口座も複数持ってポートフォリオを構築すべきです!
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もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
先月5月は3末決算企業の通期決算発表シーズンであり私の本業発揮の時期でした!
高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただいておりますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
https://non-labor-dreamer.com/kddi-corporation-2021fy
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
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