高収益製薬企業『塩野義製薬』の今後の株価を予想する

塩野義製薬 株価

塩野義製薬は、日本屈指の大手製薬企業であり、処方箋医薬品と医薬品を得意とする製薬企業です。

武田薬品、アステラス製薬、大塚ホールディングス、中外製薬と並ぶ医薬品セクターの夕です。

また、非常に利益率の高い、成功した製薬企業としても有名です。

本日は、高収益企業の代名詞ともなった塩野義製薬を分析します。

創業141年歴史ある製薬メーカー

今から141年前の1878年、現在の塩野義製薬の前身となる薬種問屋「塩野義三郎商店」が大阪道修町に誕生しました。

創業者はお店の名前にもあります、塩野義三郎氏。

その後、下記3点が奏功し、一大製薬メーカーへと成長を遂げました。

✔︎独自の研究愛発のみでサルファ剤「シノミン」の開発に成功

✔︎世界初のオキサセフェム系抗生物質「シオマリン」の自社創薬に成功し、発売。

✔︎高コレステロール血症治療薬である「クレストール」の成功

以来、さまざまな新規医薬品を生み出し続けました。

今後も、製薬企業の要である「創薬」に経営資源を集中的に投資し、さらなる成長を目指していきます。

ロイヤリティー収入と国内医薬品で稼ぐビジネスモデル

下記は、2018年度の塩野義製薬の事業別売上です。

ロイヤリティー収入が半分をしめ、3割が国内医療用医薬品となっております。

今後もこの2事業が成長の両輪となって会社の成長を牽引していくでしょう。

 

ロイヤリティー収入とは、特許期間中、その該当製品の販売権などを提携企業に与え、その期間中の販売数量に応じて手数料を支払ってもらうビジネスシステムです。

発明して特許を取ればそれをもとに特許期間中はお金をもらい続けるビジネスモデルですので、営業など人件費がかからず、効率的な商売形態です。

2018年は、抗HIV薬の海外売上が順調に成長したことに伴い、ロイヤリティー収入が前年比+20.3%と引き続き増加しました。

塩野義製薬はこのロイヤリティー収入で得たお金を次世代の創薬事業に投資していくサイクルと絶えず行っております。

こうすることによって、新規医薬品を生み出し続けるビジネスが継続的的に行われていくのですね。

理想的な右肩上がりの成長グラフ 営業利益は驚異の38%超!

近年の損益分析です。

営業利益は5年連続増益、かつ営業利益は4年連続30%台を維持しております。

営業利益は5年前の⒉7倍にまで成長しております。

出来すぎで恐ろしいくらいの成長です。

今後の成長についても言うまでもないでしょう。

自己資本比率70%超!文句のつけようのない安定した財政基盤

さて、続いては塩野義製薬の財政状態を見てみましょう。

自己資本比率は5年連続80%程度。

全く問題ございません。

現状、完璧な財務基盤です。

何ならもう少し借入金などの負債を持っていた方が、その支払利息などの費用が発生します。

その費用が、利益圧縮につながり、法人税の節税メリットに結びつくので、負債を少し増やした方が良いのでは、と逆に提案したくなるくらいです。

塩野義製薬 自己資本比率

キャッシュフローの理想形!全く問題なし

さて、続いては塩野義製薬のキャッシュフロー計算書を見てみましょう。

✔︎営業キャッシュフロー・・・5年連続プラスで問題なし

✔︎投資キャッシュフロー・・・5年連続マイナスで、しっかりと投資を実行している。

✔︎財務キャッシュフロー・・・5年連続マイナスで問題なし。超過借入なども無し。

✔︎現金及び現金同等物の残高・・・4年連続プラスで潤沢なキャッシュがある。

現金(キャッシュ)面でも心配する点がないですね。

塩野義製薬 キャッシュフロー

四半期純利益、ROEともに5年連続増!ROEは驚異の20%超

営業利益もさることながら、塩野義製薬は親会社株主に帰属する四半期純利益とROEの値も5年連続上昇中です。

ROEは20.9%と今までこのブログ記事を書いた中で最も高い値でびっくりしています笑

凄すぎます。

日本版Amazon、Appleといった感じですね。

 

一株当たり当期利益、配当金も増加中

ここまでくると予想つく方もいらっしゃると思います。

はい、一株当たり当期利益、配当金も増加中です。

今回は褒めてばっかりで分析すべき点がないですね笑

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
一株当期利益(円) 132.67 204.83 259.88 342.71 424.31
一株配当(円) 52 62 72 82 94

8期連続の増配 2019年度は初の3桁(100円)配当実施 今後も期待できる株主還元政策

塩野義製薬は8期連続の増配を実施しており、なんと2019年度は初の3桁(100円)配当の実施を決定しました。

近年の好調すぎる業績を反映してからか、自己株取得も3期連続で行っており、塩野義製薬の積極的な株主還元政策が見て取れます。

今後も、ROEは18%台を維持して行くとしておりますし、高収益経営に期待できるので、株主としても楽しみが増えますね。

ちなみに、自己株式取得が行われますと、株主資本が減少するため、ROE算出式の分母が減少します。

故に、ROEが向上すると言う仕組みです。

難しい経営学の数式は覚えなくて問題ないです。

とにかく自己株取得が行われると株主にはプラスだと言うことをご理解いただければと思います。

市場から高い評価を受けている分やや割高!資産株としてオススメ!

塩野義製薬の株価は2019年10月25日時点で6,240円となっています。

これまで申し上げてきた通り、好業績すぎるのでこの株価は納得です。

しかし、1年間スパンで見てみると、2018年11月に7,500円を記録してからと言うもの、株価は下降の一途をたどっております。

今後も塩野義製薬の快進撃は続くでしょうし、そうであれば十分にまた再びこの7,500円圏内まで株価が回復する公算は大きいと言えるでしょう。

しかし、PERは現在14.83倍程度、PBRは2.91倍程度となっており、市場からは想定通りかなり高い期待と評価をされております。

故に、現時点での塩野義製薬に弱点があるとすればそれは、この株価が現在割高になっていることぐらいでしょう。

終盤になってやっと塩野義製薬の弱点が見つかりました笑

ですので、市場から高く評価されているこの塩野義製薬の株がご自身の保有株式ポートフォリオの中に一銘柄くらいあっても良いと思います。

それ故、資産株として塩野義製薬の株を強くオススメしたいです。

なお、配当利回りは1.51%です。

塩野義製薬 株価

まとめ

先ほどやや割高な銘柄だと申し上げましたが、以下3点を考慮すると必ずしも割高とは言い切れないのではないでしょうか。

・7,500円台までの回復値上がり益

・今後もROE20%程度で成長して行く利益成長性

・お手持ちの株式ポートフォリオの中に一銘柄くらいは市場から高い評価を受けている「勝ち馬に乗っている」銘柄があっても良い。

世界的にはコスト競争力のあるジェネリック医薬品が猛威を奮うのが昨今の医薬品業界です。

しかし、そのような中で、創薬という独自の強みにこだわる高収益企業「塩野義製薬」に投資してみてはいかがでしょうか。

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