TOPIX Core30 最大手流通『セブン&アイ・ホールディングス』の今後の株価を予想する

セブン&アイ・ホールディングス 株価

株式会社セブン&アイ・ホールディングスは、皆様ご存知、セブンイレブン、イトーヨーカ堂、そごう・西武などを傘下に持つ大手流通持株会社です。

小売業界では最大手で、特に説明せずとも皆様知らない方はいらっしゃらないかと思います。

セブン&アイ・ホールディングスは、日経225、TOPIX Core30の構成銘柄としても選出されている企業です。

今日はそのセブン&アイ・ホールディングスの株価分析と今後の見通しについて分析していきます。

コンビニ事業が全体の8割 次いで金融関連事業が占める

それでは、セブン&アイ・ホールディングスの営業利益セグメントについて分析していきましょう。

皆様のご想像通り、最も大きな割合を占めているのは、セブンイレブンに代表されるコンビニエンスストア事業です。

コンビニエンスストア事業は、全体の80%を占めており、その内訳は、国内が約60%、海外が20%となっております。

私は個人的にイトーヨーカ堂に買い物に行くので、スーパーストア事業や、百貨店事業もそこそこ大きな割合を占めているかと思いましたがそうでもないみたいですね。

なお、セブン銀行に代表される金融関連事業がコンビニエンスストア事業の次に高い割合を占めております。

過去4年間一貫して営業利益増 信頼できる営業基盤

次に、セブン&アイ・ホールディングスの過去4年間にわたる営業利益の推移を考察していきましょう。

ご覧の通り、過去4年間において、右肩上がりのグラフを描いておりますので、きちんと利益を積み重ねている様子が見て取れます。

営業基盤については問題ないです。

ではなぜ、このような強固な営業基盤が構築できたかを次の項目にて掘り下げてみたいと思います。

海外コンビニ事業強化が全社的な増収増益を支えた

以下は、過去4年間にわたるセブン&アイ・ホールディングスの海外コンビニ営業利益の推移を示しました。

過去4年間で、海外コンビニ営業利益と、その営業利益率が一貫して伸びているのが分かります。

国内はコンビニエンスストアの数が多すぎて競合が非常に熾烈です。

そのような中、セブン&アイ・ホールディングスは海外コンビニエンスストア事業を強化することで、セブン&アイ・ホールディングス全体の利益成長を押し上げることに成功しました。

セブン&アイ・ホールディングスの好業績は、海外コンビニ事業によって支えられているのですね。

現状は特に問題がない 財政状態

さて、続いてはセブン&アイ・ホールディングスの財政状態を見てみましょう。

自己資本比率は過去4年間で約40%台を維持しております。

本音を言えば、50%程度は超えていてほしかったですね。

しかし、将来のビジネスを育成するために投資を行う必要もあるでしょうし、戦略

に関わる部分ですので、何とも言えません。

ある程度、将来のビジネスを育成に目途がついたら、財政状態の強化も行うという順序でやれば問題ないと思います。

次にD/Eレシオですが、こちらも1.0倍を切っているので問題ないと思います。

収益基盤の強化がひと段落したところで、D/Eレシオの低下に着手すればいいかと思います。

現状、普通に事業を遂行する上では、財政上の問題は見受けられません。

株式会社セブン&アイ・ホールディングス D/Eレシオ

営業活動によるキャッシュフローも良好 この調子で今後も期待

さて続いては、セブン&アイ・ホールディングスの営業活動によるキャッシュフローを見てみましょう。

経営成績を同じ動きをしていますね。

営業活動によるキャッシュフローもきちんとプラスで推移しておりますので、セブン&アイ・ホールディングスがしっかりと現金ベースの実態のあるビジネスを遂行していることが分かります。

この調子で今後も営業活動を行っていただければと思います。

19年2月期のROEは8% 今後は10%超を目指す

続いては、セブン&アイ・ホールディングスのROEについてみていきましょう。

2017年2月期にいったんROEは減少したものの、その後2年間で上昇し、2019年2月期にはROEは8%を超えました。

今後も株主資本をきちんと利益化する効率的な経営をセブン&アイ・ホールディングスには期待したいところですね。

とりあえず、今後、ROEは10%超を期待したいです。

増配傾向は維持 資産株として是非とも所有しておきたい

以下に、セブン&アイ・ホールディングスの過去10年にわたる配当金と、配当性向を示しました。

10年間に渡って増配傾向は維持されており、配当性向も確実に増えております。

2020年2月期も、前年と同様に95円の配当金を計画しており、配当性向は40%となります。

過去10年間の歴史を振り返ってみても、セブン&アイ・ホールディングスは創出した利益を株主に還元する傾向が見て取れます。

故に、株主になって損することはなさそうです。

セブン&アイ・ホールディングスはきちんと配当を支払う会社です。

株価はここ1年割高水準 下落した時に買うべし

セブン&アイ・ホールディングスの株価は2019年11月6日時点で4,174円となっています。

過去1年間を通じてみても、現在の株価はかなり低水準であると言えます。

PERは現在17.40倍程度、PBRは1.46倍程度となっています。

PBRが1.0倍を超えているので、投資家からの期待収益性は織り込み済みの株価です。

しかし、2019年2月に記録した株価5,000円にはまだ程遠いので、今が絶好の「買い」のタイミングだと思います。

100株を購入するのに、約40万円程度で買えるので、TOPIX Core30の構成銘柄をこの価格で買えるのはお得だと思います。

なお、配当利回りは2.28%となっております。

セブン&アイ・ホールディングス 株価

まとめ

セブン&アイ・ホールディングスは、コンビニエンスストア事業を核に増収増益を継続する優良企業であることを本稿では報告させていただきました。

現在、PBRは1.0倍を超えているものの、株価の年間推移を考慮すると割安圏に位置していることもわかりました。

きちんと配当は支払いますし、配当性向も高いことから、株主を大切にする会社ではありますので、株主になって損はありません。

今の投資判断は「買い」です。

資産株として是非とも購入を検討してみてはいかがでしょうか。

以上、セブン&アイ・ホールディングスの株価分析と今後の見通しについての分析でした!

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