PepsiCo 21年2Q決算を徹底解説!

PepsiCo 21年2Q決算を徹底解説!さとり世代の株日記 資産運用

どうも!ネオコンです!

本日は、いつも日本株ばかりですので、米国株銘柄について分析していきたいと思います!

第1弾はこちら、PepsiCo社です!コカコーラ社と双璧を成す誰もが知る有名企業です!

ご存知の通り、新型コロナウイルス感染拡大により外出需要が蒸発し、野外イベントなどがほぼほぼ無くなったのが昨年2020年でした。

米国では世界に先駆けて新型コロナウイルスのワクチン摂取が加速し、イベント再開で炭酸飲料消費が回復したとありました!

(米国では炭酸飲料消費のほとんどがイベントやレストランなどの屋外で消費されるので)

4−6月における第2四半期の決算発表もされたところですので、PepsiCo社について見ていきたいと思います!

PepsiCo 2021年2Q決算

第2四半期経営成績の概況

PepsiCo社の第2四半期の経営実績ですが、下記の決算動画中のChairman兼CEOのRamon Laguarta氏の笑顔が示す通り、2Qの経営成績は良好であることがわかります。

そして、以下の前年比パーセント表示のスライドでは、売上高は12.8%増加、コア営業利益は26%増加、EPSは27%増加と、着実にコロナから立ち直っている様子が結果として現れていることが理解できます!

思い返せば、昨年はPepsiCoやコカ・コーラともに新型コロナウイルスの打撃をもろに受けた為、非常に厳しい経営を強いられましたが、今回の第2四半期(4-6月)はワクチン普及に伴い、外出機会の増加が上記の通り、売上、営業利益、EPSに寄与しました。

余談ではありますが、この影響はPepsiCoのみならず、コカ・コーラの株価も上昇した為、PepsiCo社のみの業績が良かったというよりかは、外食産業全体が回復したと捉えるべきです。

損益計算書

下記はPepsiCo社の損益計算書で、左側が2Q(4−6月)単体、右側が1-2Q(1−6月)累計です。

どちらも、一番上の売上から一番下のEPSまで前年を大きく上回る経営成績であることがわかります。

それでは、このPepsiCo社の2Q(4−6月)単体、右側が1-2Q(1−6月)累計の経営成績を事業および地域セグメント別に見てみましょう。

概ねどの事業も前年比プラスの実績となっておりますが、Quaker Foods North Americaという食料品事業のみ前年比減という結果に沈んでおります。

これは昨年の新型コロナウイルス感染拡大により巣篭もり需要が高まったことで食料品事業が大きく伸び、今回は昨年からの反動減少に加え、巣篭もり→外食へという流れから売上、Operating Income共にが下落した形となります。

主力の飲料事業はイベントなど外出需要で大きく伸びる一方、食品事業は巣篭もり需要と相性が良い。

この関係は真逆な関係なので、今回のQuaker Foods North America事業の前年割れは仕方がないと割り切っても差し支えないでしょう。

下記はOperationg Profitベースでの2Q単体および1−2Q累計(つまり上期)の前年比較を表現しております。

Quaker Foods North America事業については、2Q単体では、▲34%の減少、1−2Qつまり、上半期ベースだと▲20%の減少となっていますね。

キャッシュ・フロー計算書

続きまして、PepsiCo社の第2四半期キャッシュ・フロー(1-2Q累計)についてみておきましょう。

営業キャッシュ・フロー2,340百万ドル(前年は1,462百万ドル)

投資キャッシュ・フロー▲116百万ドル(前年は▲6,762百万ドル)

財務キャッシュ・フロー▲4,944百万ドル(前年は+8,971百万ドル)

2021年上半期は、営業CFプラス、投資CFマイナス、財務CFマイナスと理想的なキャッシュ・マネジメントが行えていることがわかります!!!

それぞれの活動キャッシュ・フロー別に述べておきます。

営業キャッシュ・フロー +2,340百万ドル

何と言ってもNet Incomeが前年の3,009百万ドルから4,095百万ドルへ増益となったことが大幅プラスの原因です。

投資キャッシュ・フロー ▲116百万ドル

事業投資は▲1,305百万ドルと昨年微増で行なっているものの、短期有価証券の売却のプラスがあって、差し引き▲116百万ドルとトントンの仕上がりとなりました。

なお、昨年上期は▲5,649億円のM&Aを行なったみたいで多額のキャッシュアウトがあったようです。次の財務キャッシュ・フロー部分でも申し上げますが、このM&Aにお金が必要だったので昨年の財務CFは大幅なプラスとなっております。

財務キャッシュ・フロー ▲4,944百万ドル

長期借入金の返済であったり、昨年以上の配当を実行したりして財務キャッシュ・フローは▲4,944百万ドルとなっており、いい感じですね。

先ほど申し上げました通り、昨年上期の大型M&Aでキャッシュが必要であった為、昨年は+10,564百万ドルの借り入れを行い、昨年上期の財務CFは+8,971百万ドルと大きくプラスとなってしまっていたようです。

全体的にみて、キャッシュ・マネジメントが健全化したように見受けられます。

貸借対照表

続いて、昨年12月26日時点と比較した貸借対照表を見てみましょう。

負債(Liability)が減少して、Retained Earning(利益剰余金)が着々と積み上がっており、好感が持てますね。

経営成績とキャッシュ・フローの健全化による良い数字が、第2四半期末のストック情報であるこのバランスシートにも反映されていることがわかりますね。

株主還元

そして、配当金についてです。

米国は株式資本主義の本場です!株主を非常に大切にするので株主還元政策は日系企業以上に重視して見てみましょう!

PepsiCoは来期は総額59億ドルを株主還元のための原資とすると宣言しております!

まぁ昨年コロナウイルスで色々大変だったので、この復活の経営成績、キャッシュ・フロー、財政状態を結果として見せてくれただけでも素晴らしいですが、株主還元に関してはちょっと物足りませんね。

昨年の第2四半期時点では、株主還元額は、下記の通り、総額75億ドルを株主還元のための原資とすると宣言しておりましたので。

▲16億ドルほどまだまだ株主還元としてのキャッシュ確保できていないということですね。

最後に

最後にPepsiCoの現在の株価を見ておきましょう。

過去5年間でPepsiCoの株価は上昇を続けております。

もちろん、新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年春は下落し100ドル近くまで下落しましたがその後は上昇を続け、今回の第2四半期の好決算を受けてさらなる上昇を続けております。

PepsiCo 21年2Q決算を徹底解説!さとり世代の株日記 資産運用

配当利回りもいいですし、長期的保有を是非ともオススメしたい銘柄です!

今後も当ブログでは四半期決算ごとにPepsiCoは重要チェック銘柄としてwatchしていく所存ですので、引き続き決算分析、報告をさせていただきます。

見事にコロナからの復活を遂げつつあることを見せつけてくれる良い決算でしたね!

今期のPepsiCoの経営成績にも期待しながら本日はここまでとさせていただきます!

ありがとうございました🙇‍♀️💦

今回の報告は以上です。

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