ちゃお!ネオコンです!
本日ご紹介させていただきたいのは、爆益決算で話題になりました、
日本郵船です。
まずは過去5年間の株価をご覧ください。

コロナ特需でマジの爆益です!!
過去5年間で2倍以上の値上がりをしております。
2021年3月期は、経常利益が前年比7倍、当期純利益が4倍も跳ね上がり、コロナウイルス禍で最も成功した企業の一つとして今後も語り継がれるであろう伝説の決算となりました。
人を運ぶ陸運のJR東海、空運のJALやANAは爆死した2021年3月期決算
同じロジスティクス業界でありながら、どうしてここまで差がついたのか、これは分析しないわけには参りません。
それではさっそく一緒に見ていきましょう!
日本郵船 2021年3月期決算
損益計算書
日本郵船の2021年3月期決算は、
経常損益2,153億円(前年差+1,708億円)
当期純利益1,392億円(前年差+1,080億円)
配当200円(前年差+160円)←5倍の増配
とマジの爆益決算となりました!!!
日本郵船!最強!!!!
後日、競合他社の商船三井につきましても分析の上ご報告させていただきますが、こちらも爆益決算です。
コロナウイルスは海運業界にとっては起爆剤となったようです。
正直漫画みたいな爆上げ決算となりました。
下記が2021年3月期のPLですが、対前年比を大きく上回っていることは言わずもがなですが、第3四半期決算発表時に発表した当期見通しをも大きく上回るサプライズ決算となりました!
下記はセグメントベースでの経常損益の前年同期比較の表ですが、恐ろしいくらい2021年3月期が爆上がりした様子が見て取れます。
主な理由としては、定期船や航空運送、物流事業での大幅な収支改善(1,984億円 増益)が貢献したようです。
上の図の赤枠で囲んだ部分です。
本業での経常損益が大幅に爆上がりしております。
それでは各事業セグメント毎に見ていきましょう。
定期船 : 1,408億円(1,274億円 増益)
– コンテナ船(ONE社)-
・ 2020年4月~6月のロックダウン以降からの需要急回復により短期運賃市況が上昇
・ 2020年下期に入ってから輸送スペースとコンテナ不足が顕著に
・ コロナウイルス感染症再拡大により、労働力不足も顕在化し、港湾や内陸部の混雑が深刻になった。
物流 : 270億円(223億円 増益)
・ ロジスティクス 巣ごもり需要で取扱量が増加、コスト削減策も進捗し収支改善
航空運送 : 332億円(487億円 増益)
・ 国際旅客便の減便により輸送スペースが大幅に減少し需給逼迫
・ 日本出し貨物の回復とともに運賃水準は3Qピークシーズンにかけて再上昇
・ コンテナ船スペース不足で一部航空貨物にシフト、需要を更に押し上げ
とにかくざっくり言えば、コロナでいったん蒸発した海運需要が一気に爆発して、船会社優位な市場となったと言えるでしょう。
しかし、本当にこういうことってあるんですね、と言わざるを得ないくらい奇跡的な状況です。
コロナ前までは、外国の安い船会社を使った方が安上がりってことで価格競争に巻き込まれる買い叩かれる業界だと言われていることも多々ありました。
ここまで需要が高まって、供給側が爆益を享受する状況が到来するだなんて、、、
それでは、2021年3月期の爆益決算を受けて、日本郵船の経営指標がどのように改善されていったのかを振り返っておきましょう。
主要財務数値
自己資本とROEです。
自己資本は6,000億円を突破しましたし、ROEも6%台しかなかったのに、20%を突破してただの超一流企業になってしまいました。
続いて、財政状態です。
有利子負債残高は1兆円を切ることができましたし、デッドエクイティレシオは1.52倍へと▲0.7倍も減少させることができて、日本郵船の財政状態を一気に健全化することができました。
最後に、配当金についてです。
期末配当につきましても、昨年の40円から一気に200円へとジャンプアップして草です。
この記事の前に、JR東海の記事を書いていて、コロナの影響すごいなーと暗い気持ちになっていたのですが、日本郵船のこの記事を書いていると気持ちが晴れてきました☀️
コロナウイルスという同じ現象であっても、業態、ビジネスモデルが異なるだけでこうも天地の差が生じることになるとは。
それでは、日本郵船の来期2022年3月期の経営成績の見通しについても見ていきましょう!
日本郵船 2022年3月期通期業績予想
損益計算書
日本郵船の2022年3月期通期業績予想は、
経常損益1,400億円(前年差▲753億円)
当期純利益1,400億円(前年差+8億円)
配当200円(前年同値)
と現役ではなく、最終損益ベースで2021年3月期と同じ値を計画していることがわかりました。
2021年3月期は単なる一過性の奇跡ではないってことですね!?日本郵船!最強!!!!
こちらが来期の計画PLとなります。
なぜ、売上高、営業損益、経常損益が前年比割れで最終利益が前年横ばいの1,400億円でしがるのか、ちょっとここは細かく見ておく必要があるようです。
こちら、2021年3月期の決算短信をご覧ください。
2021年3月期は、「爆益や😆」と喜んでいて影に隠れてしまったのですが、実は下記の赤字で示した通り減損損失と引当金の繰り入れという特別損失が約790億円分くらい発生してたみたいです。
したがって、微妙に経常損益と当期純利益との間に乖離があったみたいです。
来期に関しては、現状、特別損失、特別利益は織り込んでおらず、その前提に基づくと採取利益1,400億円を計画しているということだそうです。
配当
先ほどお示しした資料と同じものを下記に示しますが、来期も配当に関しては200円を見込んでいるようです。
来期も減配せずに、同額のキャッシュアウトを覚悟しているあたり、2021年3月期の経営成績が一過性のものではない裏付けとなり、来期の経営に期待できます。
ただ、下記の決算短信にもあります通り、日本郵船の配当政策では配当性向は25%と位置付けているようですので、今後経営成績が2021年3月期以上に上振れしたとしても、これ以上の大盤振る舞いは期待できないことは念頭に入れておくべきです。
最後に
今回はコロナ禍で最も成功した企業の一つである日本優先についてご報告申し上げました。
もう一度冒頭の株価の急上昇をご覧ください。

この爆益ですよ!?
今回はこの奇跡が一過性のものであるかどうかを検証してまいりましたが、来期も最終利益横ばいの経営成績を計画している点、同額の配当金200円を計画している点を鑑みましても、来期までは同じような利益水準を期待できるのではないかと考察いたします。
以上、本日は、コロナで形勢逆転、爆益決算、日本郵船をお送りいたしました。
今回の報告は以上です。またお会いしましょう!
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