せーの、全員HAWKS 鷹!鷹!鷹〜〜!!
どうも〜、シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
さてさて、今シーズンもやってまいりました、日系企業の2022年度通期決算!!
先日欧州出張が入っていて、決算祭りのこの時期に全く決算にタッチできておらず遅れました。
そして、その前にプライベートなことで恐縮ですが重大発表!!!
私、今年の夏に日本帰任が決定しました!!!🎓
インド卒業です!
ということは、住民票も日本に戻して株式市場に再エントリーできます!!
ですので、駐在で貯めに貯めまくった駐在マネーをどの銘柄に投下しようか真剣に考えねばならないため、若干蚊帳の外で決算分析していた今まで駐在員の立場から、投資家の立場で分析することとなりますので、久しぶりに熱量高く気合い入れて分析してまいります!
これからもよろしくお願いいたします🙇♀️
さて、前置きは長くなりましたが、前回の3Q決算では下記の企業の決算分析をご報告させていただいておりましたので、今回もその私の中での戦略銘柄を中心に通期決算報告をさせていただきます!
今回は三菱商事と双璧をなす三井物産の2022年通期決算につき迫りたいと思います!
参考までに前回の三井物産2022年度3Q決算分析記事はこちら↓
2022年も引き続き、上位3社である三菱商事、三井物産、伊藤忠商事が首位争いを展開すると思いきや、強大な資源権益に恵まれている三菱商事、三井物産が1兆円決算実現に向けてデッドレースを繰り広げるという展開になっております。住友商事と丸紅も通期当期利益を5,000億円に乗せるなど総合商社全体が21年度に引き続き好調な様子が見て取れます。
*はすでに通期決算での最終見込みを公表した企業
当期利益(億円) | 22年度3Q実績 | 見通し(3Q時点) | 進捗 |
三菱商事 | 9,558 | 11,500 | 83% |
三井物産 | 8,408 | 10,800 | 78% |
伊藤忠商事 | 6,822 | 8,000 | 85% |
住友商事 | 4,643 | 5,500 | 84% |
丸紅 | 4,635 | 5,300 | 87% |
豊田通商 | 2,354 | 2,700 | 87% |
双日 | 1,112 | 1,100 | 101% |
三井物産 2023年3月期通期決算
2023年3月期通期経営サマリー
三井物産の2022年3月期通期の経営サマリーは、
基礎営業キャッシュフロー12,055億円(前年差+468億円)
当期利益11,306億円(前年差+2,159億円)
と2月の最終予想に対して完璧な実績を見せてくれました!
後述いたしますが、三菱商事も純利益1兆円決算を公表しておりますし、まずは決算公表日の先の三井物産が初めての1兆円超の決算を達成しました!
こちらがセグメント毎の従来予想との進捗を表現した図ですが、基礎営業キャッシュフロー、当期利益ともにトップ3である金属資源、エネルギー、機械・インフラが高い進捗を達成してくれたのが大きいですね!
2022年度はロシアの権益リスクがどうなるのか読めなかったので最後まで減損リスクを抱えての経営だったのですが、結果的に大きな評価損もなく乗り切って1兆円決算に繋がった形となります。
12月は2,438億円にまで減った残高もなんとか盛り返して3,195億円ですので、来季以降も注視必要です。
こちらが通期の基礎営業キャッシュフロー12,055億円の積み上げですが、金属資源は若干前年比微減となりましたが、エネルギーが大きく躍進、機械・インフラも増益となり、三井物産が長年課題としてきた非資源ビジネスでもキャッシュ獲得が着実に遂行できていることがわかります。
この増減要因ですが、金属資源は十八番の鉄鉱石の価格下落が響きました。しかし、エネルギーで原油・ガス価格の上昇、機械・インフラでモビリティ関連企業からの受取配当金の増加で着実にキャッシュ総出力を高めていった背景が見て取れます。
続きまして、こちら当期利益1兆円を超えた11,306億円グラフですが、当期利益ベースだとより一層エネルギーの躍進が見て取れますね。
前年同期比では、金属資源一本足打法であったものの、今年はエネルギーと機械・インフラが大きく利益成長に貢献してくれていることがわかります。
増減理由は、先ほど申し上げました基礎営業キャッシュ・フローと同様ですね。
昨年以上に金属資源、エネルギーへの依存が顕著となっておりますので皆様お気づきかとは存じますが、
一点、リスクとして申し上げておきたいのが、この三井物産の順調な当期利益11,306億円ですが、市況・為替による影響で+2,360億円となっており、前年同期差2,360億円はほぼ市況が原因であると説明できてしまう点は頭に入れておくべきかと思います。
もちろん非資源も合わせた本業の伸びは前年同期比以上に、今回は十分に評価すべき点ではございますが、この点は、三井物産の構造的企業体質として繰り返し申し上げます。
しかし、前回と比べて、非資源の各事業が躍進していることから、三井物産の着実な進歩が見て取れますね。
主要事業セグメント
金属資源の伸びが著しいのは言わずもがなですが、ここでざっくりと主要事業セグメントについてもレビューしておきましょう!
昨年2021年度実績が爆益であったため、2022年度は減益となってはしましましたが、引き続き金属資源事業に関しては好調でした!
金属資源は、基礎営業キャッシュフロー4,367億円、当期利益4,388億円稼ぐ最重要事業です。
資源ビジネスにつきましては、三井物産の歴代の先輩方の努力に感謝という事ですね、以上です。
そして、もう一方の基幹ビジネスであるエネルギーは基礎営業キャッシュフロー4,196億円、当期利益3,094億円稼ぐ中核ビジネスの一つです。
2022年度のMVPはこちらでしょう。
そして最後に今期、課題であった非資源代表として躍進しているのが、こちらの機械・インフラ事業ですね!
機械・インフラは、基礎営業キャッシュフロー1,829億円、当期利益1,719億円稼ぎ切ったので、通期、非資源の雄としては非常に良くて、また非資源のニューヒーローとして三井物産の利益ポートフォリオを厚くしてくれるプラス材料が出てきました!
前回の3Q決算でご報告させて頂きました通り、こちらも自動車ビジネスの好調を受けた形となりますね。
非資源の躍進は大変喜ばしいことではございますが、くどいようですが、あくまでこの大躍進には市況が恵まれているという前提ありきです。
今後も金属資源に頼らない安定的にキャッシュと利益を獲得していくビジネスの創造と育成が求められますね。
2023年3月期通期キャッシュアロケーション・バランスシート
次に、2022年度の総括、キャッシュアロケーション、バランスシートについて触れたいと思います。
こちら総括となりますが、長い文章がありますがまぁ一言で言えば経営成績がよかったですが、それに以外にも新事業等々にも挑戦してより未来想像の経営を目指して行きますとおっしゃっております。
そして、こちらがこの現行の中期経営計画3年間で稼いだ累計基礎営業キャッシュフローがどのような用途で使われているかを示しております。
資源系のビジネスからの回収があって、それをまた資源系の事業に投融資しているように見えますが、インドの大型再生エネルギー事業への投資とも記載されており、将来が楽しみですね!
こちらが中期経営計画でのマネジメント・アロケーションとの実績差ですが、基礎営業キャッシュフローは1.5兆円の予算に対して実績が2倍の3兆円。
配当も4,000億円から5,300億円に増額しましたし、何より成長投資と自己株式取得の塩梅を決めるマネジメント・アロケーション用のポケットが19,800億円と4倍になったので株主還元と成長投資、どちらに対しても大きくアプローチできるように成長しました。
こちらが財政状態ですが、ネットDERも0.5倍にまで減少し、大きく財務体質が健全化しました。
2023年3月期通期 株主還元
最後に、お楽しみの株主還元について触れておきましょう!
2023年3月期の配当金は、
配当140円(前年差+35円)
2022年度基礎営業キャッシュフロー12,055億円に対する総還元性向の割合は、
(配当額2,170+自己株式取得2,700)基礎営業キャッシュフロー/12,055=40.4%
大幅増配かつ稼いだキャッシュから4割は株主還元に充当するという三井物産ぽくない評価できる株主還元となりました。
三井物産 2024年3月期 通期事業計画
2024年3月期 通期業績計画
それでは次に来期の業績計画について触れておきましょう!
来季は資源を筆頭とした商品価格の下落を織り込み、
基礎営業キャッシュフロー8,700億円(前年差▲3,355億円)
当期利益8,800億円(前年差▲2,506億円)
という保守的な減益決算を発表しました。
こちら基礎営業キャッシュ・フローについてですが、商品価格の下落を如実に表す金属資源、エネルギーの下方修正はもちろんのこと、やっと非資源として形になってきた機械・インフラの下方修正が結構響いたのかなと。
追ってご報告申し上げますが、三菱商事も23年度計画が減益計画でしたが株価が三井物産ほど下落しなかったのはこのあたりではないかと考えます。
(三菱商事の決算分析も追ってご報告申し上げます🙇♀️)
続きまして利益計画ですが、金属資源、エネルギーは上記の基礎営業キャッシュフローと同じ傾向ですが、機械・インフラは増益予想ですね。
しかし、資源サイクル益ということで本業での利益貢献かどうかは怪しいところです。
と言いますのも、こちらが要素別の分解ですが、本業である基礎収益が▲1,590億円となっておりますので、本業でもマイナス成長なのです。
せめて市況だけのマイナスで本業の基礎収益力が増加であれが、株式市場も決算発表当日5月2日の大暴落という厳しい審判を下さなかったでしょう。
最後に株主還元について触れておきましょう。
2024年3月期は基礎営業キャッシュフロー、当期利益共に減益計画となりますが、
配当150円(前年差+10円)
そして2024年3月期から始まる新中期経営計画期間中3カ年の基礎営業キャッシュフローに対する総還元性向の割合は、37%とのことです。
ですので、配当150円とこの割合に応じた自己株式取得が今期は行われます。
しかし、2022年度が
(配当額2,170+自己株式取得2,700)基礎営業キャッシュフロー/12,055=40.4%
で、今後37%で3年間推移しますよということですか。。。
中期経営計画2020が、基礎営業キャッシュフローに対する総還元性向の割合28%
中期経営計画2023が、基礎営業キャッシュフローに対する総還元性向の割合34%
等差数列的に、+6%でキリよく、
中期経営計画2023が、基礎営業キャッシュフローに対する総還元性向の割合40%
とはできなかったのでしょうか。
三井物産 決算発表後の株価、市場の反応
三井物産の株価は、決算発表が行われた5月2日から安定せず、5月12日時点で4,221円となっております。
2022年度の決算は市場から評価される一方、来季の計画が市場の期待に応えられなかったため、決算発表から株価ブーストとは参りませんでした。

5年間推移もしっかりと上昇を続けておりますので、マーケットが三井物産に期待していることは確かです。
ロシアという爆弾を抱えながらの今期の経営でしたが、来季もこの爆弾を抱えつつも、なんだかんだで2023年度も当期利益1兆円超えちゃったという未来を期待しております!

マジで期待しています!三井物産〜〜〜😭😭😭😭
さて、三井物産は書き終えましたが、三菱商事、伊藤忠商事、住友商事、丸紅と他の総合商社決算もリリースされますので、気力体力が続く限り追って全力で私は分析の上、ご報告させて頂く所存です!
決算芸人故、この時期は仕事が溜まっております!
帰任の準備も撮り進めつつ、株式投資に参戦できる日も近いので駐在中よりも熱が自然と入ります!
ありがとうございました!
本日の報告は以上となります🙇♀️
さて、昨年2022年はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入しましたが、2023年は急激な利上げで反転することが想定されます。
物価高、上がらぬ賃金、防衛増税、株式投資等の金融所得課税の可能性など家庭のキャッシュを両化させつつ投資生活を送ることが大切です。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
松井証券は、日本株しか取り扱っていませんが、一日の約定代金50万円まで手数料ゼロ円です!!
なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
松井証券だけは100万円まで無料です!!!

【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
銘柄のポートフォリオだけではなく、用途別の証券口座も複数持ってポートフォリオを構築すべきです!
松井証券は長い歴史を持つ証券会社でありながら、インターネット取引を最初に導入したり、常に革新的なアイデアを取り入れる証券会社です。
最大手SBI証券や楽天証券と競合してよりよいキャンペーンも定期的に行っているのが魅力的ですね!ぜひとも日本株証券口座=松井証券のということで解説を強くオススメします!
もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
当ブログでは、高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただきたく存じますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
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