せーの、アビスパ福岡!ジャンジャンジャジャンジャ!!
いや〜昨日は、途中出場したクルークス選手のロスタイム、右サイドからのクロス気味のボールが決勝弾となり非常に痺れました!
本当にアビスパがJ1で活躍してくれると本当にテンション上がります!
我がベスト電器スタジアムでの貴重な勝利!(もう博多の森って言わないんですね😭)

試合終了後、サポーターに向かいガッツポーズする福岡・クルークス選手(撮影・星野楽様)
ホークスは5連覇、アビスパはJ1で5位くらいをマジで狙って欲しいです!
また生でアビスパ見たい〜🐝🐝🐝
どうも〜、ネオコンです😊
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
さて本日は、皆様、大変長らくお待たせしました、ずっと書いていなかったメガバンクの盟主、三菱UFJフィナンシャル・グループについてのご報告です。
私がなかなかオリックス以外の金融を書く気になれず気が進まないまま時が流れていったわけですが、三菱UFJフィナンシャル・グループはじめ、日本のメガバンクの配当利回りは4%を超えて非常に魅力的であるため、メガバン株を持っていらっしゃるホルダーの方々に対しても有益な決算分析情報をご報告させて頂きたくこの度筆を取ることにいたしました!!
昨年2020年度は新型コロナウイルス感染拡大もあって、貸し倒れとなりリーマンの時のように大変な目にあうかと思いきや、空前の株式バブルで戦略的提携をしているモルガン・スタンレー証券の持分法利益が爆益化して純利益7,770億円の増益で仕上がった三菱UFJフィナンシャル・グループ。
今年は更に増益して8,500億円を目指しますが進捗はどうだったのでしょうか。
それでは早速三菱UFJフィナンシャル・グループの2021年度の第1四半期決算につき一緒に見ていきましょう!
三菱UFJフィナンシャル・グループ 2021年度1Q決算
損益計算書
三菱UFJフィナンシャル・グループの2022年3月期1Q決算は、
業務純益2,834億円(前年同期比▲1,156億円)
当期純利益3,830億円(前年同期比+1,995億円)
本業の業務純益はマイナス、しかし、与信関係費用の戻り益、株の評価益や持分法利益があって、最終利益ベースでは、昨年の2倍以上となった
本業が伴っていないにも関わらず、外部の力で稼いだ株や持分法利益、そして昨年新型コロナウイルス感染拡大のために繰り入れた貸倒引当金などの戻りが費用を大幅に小さくし、本業以下の損益計算書で大幅な増益となったのが三菱UFJフィナンシャル・グループの2022年3月期1Q決算です。
銀行の損益計算書は、個人的にはソフトバンクグループよりも難しいと思っているので一歩ずつ慎重に見て参りましょう。
業務純益
業務粗利益から営業費・経費率を差し引いて求めるメガバンクの本業を示す指標(メーカーなどでいう営業利益)ですが、業務粗利益においては、国債等関係損益で利益が出ていたものが今年は生じなくて▲1,036億円マイナスになったとあります。
で、営業費・経費率については上記の業務粗利益が削減されたことで規模の経済が作用しなくなったのか効率が悪くなったのか、経費率が上昇して+119億円の経費増となったとのことです。
上記まとめると、業務純益2,834億円(前年同期比▲1,156億円)となっており、業務粗利益における▲1,036億円マイナスがそのまま響いている形となります。
国債関係損益は経常的な損益ではないでしょうし、この利益が無しでマイナスというのは本業で1Qは利益を出すことが難しかったと言わざるを得ません。
与信関係費用
続きまして、今回の三菱UFJフィナンシャル・グループが本業はパッとしないのに純利益昨年比2倍近く計上したキーの一つである与信関係費用です。
与信関係費用▲51億円(前年同期比▲1,399億円)
こちらをご覧ください。
銀行は企業や個人に対して融資を実行しますが、貸し倒れた時を見越してそのケースごとのリスクに応じて貸倒引当金のような費用を計上します。
皆様、ご存知の通り、昨年2020年度は新型コロナウイルス感染拡大で企業の倒産や経済危機が想定されたため、事前にメガバンクや地方銀行は下記のように莫大な与信費用を繰り入れました。
昨年2020年度だけで▲5,155億円も繰り入れておりますね!!!
しかし、新型コロナウイルスのワクチン拡大に伴い、経済再開の目処が立ったのか、中小企業はまだまだ完全復活とは言えませんが、大企業はやや回復しつつあります。
大企業向けの商売が多い三菱UFJフィナンシャル・グループは与信費用の取り崩し、戻り益を計上したため、今回2021年度1Qで与信費用がたったの▲51億円となっており、こちらが業務純益以下の損益計算書の費用を小さくして利益を押し上げました。
株式等関係損益
続きまして、今回の三菱UFJフィナンシャル・グループが本業はパッとしないのに純利益昨年比2倍近く計上したキー3つのうちの2つ目である株式関係損益です。
株式関係損益660億円(前年同期比+600億円)
詳細は述べられておりませんが、下記のように引き続き新型コロナウイルス感染拡大下にも関わらず上昇していく株式市場の好況を受けて評価益含めた資産残高は2021年3月末から引き続き高い水準を維持しており、この評価益に助けられた側面があると言えるでしょう。
持分法による投資損益
今回の三菱UFJフィナンシャル・グループが本業はパッとしないのに純利益昨年比2倍近く計上したキー3つのうちの最後の3つ目は、持分法による投資損益です。
持分法による投資損益1,194億円(前年同期比+628億円)
こちらは三菱UFJフィナンシャル・グループの当期純利益を事業本部別にセグメント分けしたものですが、トレーディングなどを行う市場本部のマイナスを全てモルガン・スタンレー証券の持分法による投資損益が補っていることがわかります。
持分法による投資損益についてはこちらの記事にて詳細に以前ご説明しておりますのでご覧くださいませ。
トレーディングを生業とする市場本部の業績は不確実性に左右される面があり、今回はマイナスに振れた訳ですが、それを見事外部の力であるモルガン・スタンレー証券の持分法による投資損益でトントンとすることができたのです!!
下記の右側の図をご覧下さいませ。
今回の1Q純利益3,830億円を会社ごとにブレークダウンしたものです。
三菱UFJ銀行の純利益が1,408億円に対して、モルガン・スタンレー証券の持分法による投資損益が1,406億円ってほぼ同じじゃないですか!?笑
本体の三菱UFJ銀行とモルガン・スタンレー証券の持分法による投資損益が同じ額ってもう何が本業かわかりませんね笑
ちなみに、こちらが昨年2020年度の通期決算の純利益7,770億円の会社別セグメント分けの図なのですが、
三菱UFJ銀行の純利益が1,444億円に対して、モルガン・スタンレー証券の持分法による投資損益が2,952億円って本体の2倍稼いでいるみたいです!?笑
正直、三菱UFJフィナンシャル・グループはもう本業の銀行業で稼ぐってよりかは総合金融グループとして商社みたいに純利益で考えた方がわかりやすい企業なのかもしれません。
(三井住友フィナンシャルグループとかの分析も今後進めて、メガバンクについての利益を深めたいと考えております。)
三菱UFJフィナンシャル・グループ 2021年度通期見通し
2021年度通期見通し
このように、本業以外の部分での大幅な増益となった三菱UFJフィナンシャル・グループの2021年度1Q決算ですが、通期の見通しと進捗についても見ておきましょう!
先ほど用いました既出の資料で恐縮ですが、下記の左側をご覧下さいませ。
今期は、昨年の純利益7,770億円を上回る8,500億円を計画しており、この進捗率はなんと45.1%となります!!!
もう正直、新型コロナのリスクは無くなりましたので2020年度に繰り入れておいた引当金を崩しますとか与信費用の評価を甘く見積もれば、簡単に業務純益以下の部分の利益を押し上げてこの純利益8,500億円は達成できそうですね。
(もちろんそんなに楽観的にはいかないのでしょうけど。。。)
今後の戦略
次に、本業でなかなか稼げなかった三菱UFJフィナンシャル・グループの今後の戦略について申し上げます。
下記の通り、本業を構成する預貸金ビジネスですが、利ざやは国内は縮小の一途をたどっており、活路を見出すには2020年1Qをそこに利ざやが上昇している海外貸出に賭けるしかないと言えます。
で、三菱UFJフィナンシャル・グループは下記のように、海外向けには近年40兆円ベースで貸し出しているみたいですので、これを加速して本業の収益改善に努力する他ないと言えます。
2021年1Qは為替影響を考慮しても貸出が減少したので今後この部分をどうやって伸ばしていくかを考えていかねばなりません。
しかし、それと同時に下記のように、リスク管理債権合計÷貸出金残高(銀行勘定、末残)で求められるリスク管理債権の比率も上昇しつつあることは考慮すべきです。
2021年度も世界は新型コロナウイルスとの戦いを強いられておりますので、いかにその中で成長の機会を見出す融資を実行し、一方で事業リスクを鑑みてトラブルのないオペレーションを行えるか、難しい舵取りが迫られる環境ではありますが、本業で稼げない分言い訳はできません。
高いレベルでの本業のテコ入れ、再生が三菱UFJフィナンシャル・グループには強く求められます。
株主還元
最後に、株主還元についてです。
1Qだけで、今期の通期計画8,500億円に対しての進捗率は45.1%です。
で、2021年度は通期8,500億円を前提に、配当性向40.8%で配当金27円を出すと5月の決算短信に書いております。
であると、EPSは、配当金27円/配当性向40.8%=66円と計算されます。
1Qだけで、今期の通期計画8,500億円に対しての進捗率は45.1%ですので、もし仮に、通期10,000億円つまり1兆円行った場合、
ざっくりですが、EPS 66円*(通期10,000億円/通期8,500億円)=78円と計算できます。
そして、これに5月に宣言した上記の配当性向40.8%を乗じて、
通期10,000億円達成する場合の配当金理論値は、
配当金理論値=78円*40.8%=32円(+5円増配)
となります。
もちろん、本業が1Qで散々だったので、実体を伴った形で三菱UFJフィナンシャル・グループが純利益10,000億円、1兆円を実現するとは思えませんが、新型コロナウイルス感染拡大からの経済再開がもっと見通せるのであれば、与信費用の更なる取り崩し、戻し益で純利益が押し上がる可能性はありますし、そうであれば当然増配の可能性だって想定できうる事態になると考えます。
まとめ
最後に三菱UFJフィナンシャル・グループの最新株価を確認してまとめとさせていただきます。
こちらはここ1ヶ月の三菱UFJフィナンシャル・グループの株価推移ですが、8月2日の発表後から時間差でなだらかな上昇を続けて昨今の株安で軟調という形で推移しております。

ここ1年間を見て見ても、経済再開の期待もあって600円台までには回帰するも本格的な再開とまでには至らず700円台が遠いといった感じで推移しております。
確かに本業が伴っていないのは確かですが、とりあえず今期は必ず計画純利益8,500億円を仕上げて可能であれば10,000億円目指して欲しいです。

先述した通り、純利益1兆円実現で+5円の増配のインパクトはかなり大きいはずですので、もう銀行の本業とかそういう枠にこだわった考えではなく、総合金融グループとして1兆円を目指して増配!といった感じで思い切った経営成績を今期の三菱UFJフィナンシャル・グループには期待したいと思います!!!
これだけの期待を込めて、配当利回りは4.18%と驚異の高利回り!!!です。
私は必ずやってくれる企業だと思っております。
当ブログでは今後も三菱UFJフィナンシャル・グループは三井物産、三菱商事、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日といった総合商社、ENEOS、オリックスと同じくらい重要な戦略銘柄として着目して参ります。
11月の2Q決算につきましても分析の上、速やかにご報告申し上げます🙇♀️
今回の報告は以上です。
またお会いしましょう!
それでは皆様最後にご唱和ください!
せーの、アビスパ福岡!ジャンジャンジャジャンジャ!!🐝🐝🐝
またお会いしましょう〜!
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