せーの、全員HAWKS 鷹く〜〜!!
どうも〜、シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
さて、本日は、モノづくり日本を長年支え続けた伝統企業、三菱重工業の2021年度決算につき分析しましたので報告させていただきます!
三菱重工業の2021年度1Qおよび前年通期決算の記事は以前まとめておりますので、よろしければご覧くださいませ!
三菱重工業といえば、三菱商事、三菱UFJ銀行と共に三菱財閥のトップ3を占める最強兄弟として有名です。
長男は三菱重工業、次男が三菱商事、そして三男が三菱UFJフィナンシャルグループとして知られています。
次男の三菱商事、三男の三菱UFJフィナンシャルグループの2021年度決算記事についはこちら↓
三菱重工業は、戦時中は零戦も製造して、我が国の軍事産業を司っていると言っても過言でないくらいのエリート企業三菱重工業です。
が、近年、業績はあまりぱっとせずちょっと不安の声も聞こえてきているようです。
2020年度は今まで万年莫大な費用だけを垂れ流し続けていたSpaceJet事業の事実上の凍結を宣言し、2020年度は2019年度に比べて純利益が半減の大減益決算となってしまいましたが、2021年度は純利益が大体2019年度レベルに戻る計画を5月の通期決算で打ち出した三菱重工業。
が、ロシアウクライナ戦争で、防衛需要が勃発し、株価はまさかの大爆上げと見事に復活しました!

いや、本当にびっくりですよ、まさか本当に復活するだなんて。
まぁ前置きはこのくらいにして、伝統企業三菱重工業の2021年度決算を一緒に見ていきましょう!
三菱重工業 2021年度決算
損益計算書
三菱重工業の2021年度決算のサマリーですが、事業利益と当期利益は昨年から大幅に増益となりました!
財政状態、配当含め全ての経営指標が良化しました!
ガスタービン・コンバインドサイクル発電プラント(GTCC)、原子力、物流・冷熱・ドライブシステムでの増益が牽引役となり、この復活を遂げる2021年度経営実績となりました!
続きまして、下記のテーブルにて定量的に考察して参りますが、
三菱重工業の2021年度決算は、
事業利益1,602億円(前年比+1,061億円)
当期利益1,135億円(前年比+729億円)
となっております。
通期の計画である事業利益1,500億円、当期利益900億円を大幅に超える見事な決算でした!
1Q時点では、進捗が14%で本当に心配しましたが、まさに起死回生、大躍進の一年となりました!
それでは本業の経営成績を見るべく、事業利益1,602億円につき、セグメントベースで考察して参りましょう。
やはり、主力のエナジーが半分を占める構造は相変わらずですが、今回の大躍進はエナジー以外の大増益によるものでした。
下記がセグメント別の昨年との比較ですが、エナジーは昨年は洋力風車事業の株式譲渡で獲得した利益の反動で減益となるものの、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステムは増益となり、航空・防衛・宇宙はSpacejet関連費用の削減でプラスに仕上がりました。
輸送費の高騰、半導体不足に伴う影響がありつつも、売上増と固定費削減等の努力が実って実現した事業利益1,602億円です。
セグメント別事業利益
エナジー事業
そこで三菱重工業の中心事業セグメントとなるエナジーと航空・防衛・宇宙についてざっくりと2021年度実績と、来期の見通しを軽く見ておきましょう!
エナジーは前述しました洋力発電事業の売却の反動なしであれば、実質+417億円のプラスでしたし、来期に関しては原子力とガスタービン・コンバインドサイクル発電プラント(GTCC)、そして航空需要の回復を想定して増益が期待されます。
昨今は、ウクライナ情勢で、一気に2022年は資源エネルギーの重要性が認識され、岸田内閣も原子力発電が選択肢の一つになり得ることを繰り返し主張しております。
欧州でも原子力発電はクリーンエネルギーにカウントされると宣言を撤回しておりますので、このような原子力情勢を鑑みても三菱重工業のエナジー事業セグメントは来期も期待できます!
航空・防衛・宇宙
そして、今まで大赤字である民間航空機Spacejetを抱えるお荷物事業セグメントと言われていた航空・防衛・宇宙ですが、ロシア、ウクライナ情勢を受けて防衛増強の世論を背景に、このスライドには入っておりませんが、期中の防衛事業の上方修正は十分に想定されると考えられます!
2021年度のアクションですが、このように有事の際の防衛産業にかつての零戦を開発した三菱重工業の強み、真価が発揮されます!
次に、コロナ影響についてまとめておきます。
下記の通り、コロナ影響は来期に移るに渡った、経営成績に与える影響は減少していくという想定をしております。
以上が経営成績に関する分析で、最後に財政状態とキャッシュフローについて見ておきましょう!
貸借対照表
近年、経営成績の悪化で厳しかった財政状態も、今期は一点良化して財政健全化への一歩を踏み出しました。
キャッシュ・フロー
そして最後はキャッシュ・フローです。
万年Spacejetの経費でキャッシュ不足に陥っていた三菱重工業が嘘みたいです。
営業キャッシュ・フローの回復により、フリー・キャッシュ・フローは過去最高を更新し、十分な今後の事業投資のための原資を残した形で2021年度を終えることができました!
三菱重工業 2022年度業績見通し
損益計算書
三菱重工業の2022年度の経営見通しですが、下記のような収益力を強化する指標を掲げて、
三菱重工業の2022年度の経営見通しは、
事業利益2,000億円(前年比+398億円)
当期利益1,200億円(前年比+65億円)
となっております。
当期利益は微増ですが、本業の事業利益でのジャンプアップを計画しています。
こちらがセグメント別の内訳ですが、航空・防衛・宇宙以外は増益となっております。
しかし、先ほど申し上げました通り、昨今の防衛需要の拡大は三菱重工業の航空・防衛・宇宙事業にプラスに働くと考えますので、この分野の上方修正は期待しても良いと思います。
そうでないと、冒頭にお見せしました、株価5,000台突入が説明できません。
こちらが事業利益2,000億円の増減ですが、原材料費等の高騰は値上げで対応し、本業の躍進がありつつもしっかりと成長領域への投資を行って、通期で2,000億円で仕上げる計画となっております。
で、最後に配当ですが、配当120円で計画しており、2023年度は160円を中期経営計画で発表した通りに実行できるように、来期の経営に期待です!
三菱重工業 最後に
最後に三菱重工業のマーケットからの評価ですが、過去5年間の株価推移は冒頭でも申し上げました通り、爆上がりとなり、まさかこんなに上がるとは思わなかったの一言に尽きます。

で、今回2021年度決算を分析してみて、実際に現在脚光を浴びている防衛事業が実績として2021年度に計上されたわけではなく、あくまで、2022年度中の防衛事業の期待が織り込まれている現在の株価であることがわかりました。
私は記事を書いていてここまで評価が大逆転する企業も珍しいので、今回は、今後の防衛需要を占う意味でも勉強になりました!
次回は8月の1Q決算ですね!
伝統の名門企業三菱重工業の今後の巻き返しが楽しみです。
8月の2Q決算発表も精緻に分析の上、ご報告させて頂きますので、どうか引き続き「さとり世代の株日記」をご覧頂きたく重ねてお願い申し上げます。
今回の報告は以上です🙇♀️
ありがとうございました🙇♀️
さて、今後はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入することが想定されます。
そのような環境下では従来通り、米国株インデックスに思考停止のまま投資して良いのかよく考えるべきです。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
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【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
コストプッシュ型インフレ、大円安時代を生き残るためには、この円安の時期にドルを買って米国株を買うだけが全てではありません。きちんと円安の時は円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
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もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
先月5月は3末決算企業の通期決算発表シーズンであり私の本業発揮の時期でした!
高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただいておりますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
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