せーの、3150〜!!
どうもどうも〜、4連休最後の本日は2本投稿です!、さとり世代の株日記、私、管理人のネオコンです〜😊

福岡ソフトバンクホークス 柳田悠岐外野手
本日のさとり世代の株日記は、当ブログでも最重要銘柄として位置付けている三菱商事の決算に多大な影響を及ぼすようになりつつある三菱自動車の決算についてご報告申し上げます!
ただ、いつもの企業分析と異なり、私は三菱自動車自体にあまり投資銘柄としての魅力を感じておりません。
ただ、三菱商事が2018年度から三菱自動車の株式を持分法適用対象となる20%を所有しており、三菱自動車の損益が、三菱商事の損益にも影響を及ぼす構造になっております。
ですので、あくまで本丸の三菱商事の経営成績にどう影響するかという観点で、今回は、三菱自動車の経営成績とそれがどう三菱商事の経営成績に影響するかをご説明させて頂きます!
三菱商事の経営成績
三菱商事の2020年度の経営成績は下記の記事にてすでにご報告させて頂きました。
2021年3月期は、当期利益1,726億円に沈み、首位:伊藤忠商事、2位:三井物産、3位:丸紅につぐ4位フィニッシュとなり不甲斐ない結果に終わってしまいました。(住友商事が5位)

strainer様より引用 トップ会社一覧 卸売業 三菱商事
総合商社の盟主として長年トップの座に君臨し続けた三菱商事にも最近陰りが見えつつあるのが現状です。
なぜ2021年3月期は当期利益1,726億円に沈んだかの詳細が下記なのですが、コンシューマー産業のローソン宛の暖簾および無形資産の減損損失▲732億円は大きいのですが、自動車・モビリティ事業で三菱自動車における持分法利益の減少が大きいのです!
では、この持分法利益とは何でしょうか?
次章にて詳細は申し上げますが、三菱商事が三菱自動車の株式を多く持ってしまったが故に、三菱自動車の損益インパクトが三菱商事自体の連結損益計算書に影響を与えるようになったとお考えくださいませ。
三菱自動車が持分法適用会社となり三菱商事の損益にインパクトを与えるようになった
ここでは持分法の概要と、三菱商事の損益計算書に与える影響について申し上げます。
三菱商事は2018年年初に三菱自動車の株式を20%取得しました。
持分法利益とは、株式持分比率が20%を超える銘柄については持分法適用会社といって、その該当企業の当期利益に持分%を乗じた利益を本体の損益計算書に計上しなければならないという決まりがあります。
具体的に数字を用いてご説明申し上げます。
三菱自動車の2020年度当期純利益が▲3,123億円の赤字です。
この▲3,123億円の赤字に持分保有率の20%を乗じると、
▲3,123億円*20%=▲625億円
と下記の三菱商事のIR資料中の持分法損失金額と一致しますね!
2020年度は三菱商事全体で1,726億円の減益で沈んだわけですが、そのうち自動車・モビリティグループの損益は▲281億円の赤字
このうち、三菱自動車の持分法損失▲625億円を含んで▲281億円の自動車・モビリティグループ最終赤字となったので、三菱自動車の持分法損失の影響はかなり大きかったといえます。
以上より、持分法損益とは、対象会社の当期損益に三菱商事の持分保有率20%を乗じた値が三菱商事の損益に影響することを掴んでいただきました。
では、こちら、上段が三菱商事の損益、下段が三菱自動車の当期利益を示した表をご覧下さい。
表の見方としては、2020年度は、三菱自動車の当期利益が▲3,123億円の赤字でそれに20%を乗じた▲625億円の赤字が、三菱商事の自動車・モビリティグループにおける持分法損益となります。
自動車・モビリティグループは、この三菱自動車の持分法損失▲625億円を含めてグループ全体では▲281億円となります。
億円 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 |
三菱自動車持分法利益(A) | 266 | -49 | -625 |
自動車・モビリティ | 972 | 196 | -281 |
事業系 | 3,442 | 3,204 | 1,066 |
全社 | 5,907 | 5,354 | 1,726 |
三菱自動車(株)当期純利益(B) | 1,329 | -258 | -3,123 |
(A)/(B)出資比率 | 20% | 19% | 20% |
三菱商事全社は、事業系と市況系の2つに分けられるのですが、
自動車・モビリティグループが含まれる事業系は、自動車・モビリティグループの▲281億円を含めて事業系全体では1,066億円となります。
全社では、事業系1,066億円と、表中にはありませんが市況系660億円の合計1,726億円が全社の当期利益となります。
つまり、三菱自動車の当期利益がゼロであれば、三菱商事の自動車・モビリティグループが計上する持分法利益もゼロで、三菱商事全社の当期利益は、1,726-▲625=2,351億円となっており、丸紅の2020年度当期利益2,253億円を超えており、総合商社3位となっているはずでした。
ビジネスにたらればとか仮定の話はできないのですが、三菱自動車を持分法適用会社にしてしまった以上、三菱商事の損益は三菱自動車の経営成績の影響を受けざるを得ないこと、そして近年三菱自動車の経営成績の悪化は確実に三菱商事の損益にも負の影響を与えていることは三菱商事ホルダーの皆様にご認識いただきたい点です。
7/27の三菱自動車1Q決算は三菱商事1Q決算の前哨戦
では、ここまで持分法損益のロジックをご理解頂いたらどのようなメリットがあるのかをご説明させて頂きます。
7月27日(火)が三菱自動車の決算発表日です。
一方、8月3日(火)が三菱商事の決算発表日です。
つまり、7月27日(火)の三菱自動車の1Q決算発表で公表される当期利益に20%を乗じた分、8月3日(火)に発表される三菱商事の利益に影響されると読み取ることができるのです。
言い換えれば、三菱商事の1Q決算発表の1週間前の三菱自動車の1Q決算発表で、三菱商事の自動車・モビリティグループの利益をある程度推し量ることができる、三菱商事の1Q決算の前哨戦と捉えることができるのです!!
総括
今回は、三菱商事の損益に、三菱自動車の経営成績が大きく影響するようになったことをご報告させて頂きました。
そのため、7月2日に発表される三菱自動車の決算は、その1週間先の三菱商事の1Q決算の経営成績を占う上でも極めて重要な意味を持つことを申し上げました。
三菱自動車自身に、現状私はそこまで投資妙味を感じておりませんので、本ブログでは三菱自動車の財務分析につきましては割愛させて頂きます。
全ての三菱商事の株主の皆様!7月2日の三菱自動車の1Q決算は大注目必至です!!
当ブログでも三菱自動車の決算概況の詳細は分析しませんが、最重要銘柄と位置付けている三菱商事にどう影響するかという観点では早急に分析した上でご報告させて頂きます🙇♀️
今回は以上となります!
長くなりましたがお付き合いくださりありがとうございました😊
それではまたお会いしましょう!
最後に皆様ご唱和ください、せ〜の、3150〜

福岡ソフトバンクホークス 柳田悠岐外野手
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