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三菱商事 2023年2Q度決算
2023年度2Q決算 損益計算書
当期純利益4,661億円(前年差▲2,539億円)
三菱商事、まぁよく耐えたと一定の評価に値する中間決算であったと言えます。
昨年に引き続き今回の上期実績は歴代2位のものであり、その好調さを加味いたしまして後述いたしますが、通期の利益計画の上方修正も発表いたしました。
2023年度通期の当期利益は、
当期純利益9,500億円(年初公表差+300億円)
そして、増配も発表いたしました。
年間配当210円(前年差+10円)
しかし、同時に株式分割を1株→3株へ2024年1月1日と発効日として行うことも宣言したのでこれらもあって、14時の発表後に株価は大幅に下落しました。
勿論、株式分割のネガティブインパクトもあるかとは思いますが、市場コンセンサス以下の通期計画であったのが嫌気されたのでしょう。
しかし、減益期初予算でありながら、下記の通り、
肝となっている三菱自動車も先日の2Q決算で好調さを維持して通期見通しが前年を下回るものの思っている以上によかったので三菱商事のモビリティセグメントにはプラス材料でした!
三菱自動車も純利益ベースでは昨年を下回るものの、本業ベースでは確実に進化していっているので、三菱商事の非資源分野の今後のプラス材料としても見ることができるでしょう。
持分法損益の仕組みについてはこちらをご覧下さいませ🙇♀️
これらを頭に入れて頂いた上で、下記の図でも整理しておきましょう。
セグメント毎に見た場合、天然ガスの反動を除くと全て前年差割れしているものばかりですが、
通期に関しては、+300億円で仕上げております。
下記修正見通しを見てみると、今回公表した修正見通し9,500億円に対する進捗は49%とそこまで悪くないように見えます。
三菱商事の当期利益は市況に左右されにくい事業系と市況に左右される市況系の2つに分かれていて、修正見通し9,500億円は市況系の金属資源2,980億円と天然ガス1,700億円を含みますから、まだ半分は市況系のこの2つセグメントで支えられているというのは今後の課題として今後も真摯に受け止めておくべきことでしょう。
こちら銅市況をみてもなんとか粘っている様子がわかります。
この金属資源の今後の利益は、あくまで下記の通り銅市況がそこまで崩れていないのを前提としていることを忘れてはいけません。
銅地金(US$/MT)ですが、21年年初7,826→11月9,017→22年2月9,502→5月9,692→8月9,513→11月8,069→23年2月8,189→23年5月8,378→23年11月8,400となんとか引き続き8,000台は維持しているものの、これが永続するかどうかは保障はないので、なんとか踏ん張っている市況に恵まれた利益であると謙虚に受け止めるべきです。
三菱商事 2023年度業績修正見通し 損益計算書
それでは、この2Qをもって三菱商事は2023年度通期業績見通しの修正を行いましたので、損益計算書を見て参りましょう!
2023年度通期の当期利益は、
当期純利益9,500億円(年初公表差+300億円)
追加の株主還元も+10円の増配を発表しましたが、追加の自己株式取得の発表なしと株式分割1→3株への発表が行われました。
2024年から新NISAが開始され、我が国は貯蓄から投資への移行を国民に強く促しており、東京証券取引所も購入価格が100株50万円以下になるように企業に働きかけております。
今回の三菱商事の株式分割は東京証券取引所のこの意向に沿ったものでありますが、外国人投資家からは株式分割は本質的な株主利益を向上させる政策ではないため、嫌気されたのか14時の発表後の三菱商事の株価は久しぶりの暴落となりました。
私もこの下落が株式分割のせいか、はたまた通期上方修正の上げ幅が期待以下だったのか、増配も十分なものではなかったのか週明けも成果するつもりです。
まぁ三菱商事は、下記の通り、基礎収益キャッシュフローが通期1.1兆円も見込めるので私は一時的な株価下落は全く気にしておりません。
2Qで稼いだ基礎収益キャッシュフローは6,082億円なので、通期1.1兆円でキャッシュ創出力は今年も健在です。
三菱商事 中期経営計画2024に対する進捗
三菱商事は、2022年5月に2021年度決算および2022年度経営見通しの発表と同時に3ヶ年の中期経営計画2024についても発表いたしましたので、この2023年度が3ヶ年の中期経営計画2024の真ん中の2年目となりますので、こちらに記述しております。
ちょっとこれ以上書くと量が多すぎるので、別途下記の記事にてご報告させて頂きましたのでご確認くださいませ🙇♀️
三菱商事が2022〜2024年度までの3ヶ年の中期経営計画2024において重視しているのが「価格要因を除いた利益」です。
2024年度で8,000億円としておりますので、元々の目標が低かったのか、幸いなことに2023年度も前年に引き続きこの8,000億円というラインは達成できそうです。
しかし、資源なしできちんこのラインを超えられるようになってこそが三菱商事がもっと飛躍して分割前株価8,000円台に到達するために必要な条件です。
キャッシュ・フロー
三菱商事の2022年度2Qの営業収益キャッシュ・フローは、
営業収益キャッシュ・フロー6,082億円
となり、三菱商事が2022〜2024年度までの3ヶ年の中期経営計画2024において定めている毎年年間3.0〜3.5兆円という目標は1年と半分たった現時点で累計1.9兆円の進捗となっており、しっかりとキャッシュを創出できていると言えるでしょう。
で、このキャッシュ1兆円超は、株主還元のみならず下記のように次世代の事業であるEX、DX投資に適切に投下しております。
今は、資源で稼ぐのがメインと申し上げておりますが、今後はいつ資源の追い風がなくなるかわからない中、将来、きちんとその時に求められている事業で利益&キャッシュ創出していく体制が求められてますので、その準備をきちんとしていると言えるでしょう。
下記の通り、EX、DXの将来事業は下記の通り開花すると書かれております。
毎年1.1兆円の基礎収益キャッシュフローが入っているのは非常にめぐまれていることですので、あとはこの投資がきちんとキャッシュを生むような形になっているのか期待しております!
三菱商事 株価
三菱商事の株価は、2日14時の発表から暴落しました。

三井物産の方が上方修正も増配も積極的であったので、三菱商事も同じように期待されたもののその期待値を下回ったのが主要因だと言えます。
また、今回は、2024年1月1日発効日として株主分割を発表したのも嫌気された要因でしょう。
株式分割はより多くの投資家に三菱商事を保有してもらうという目的ですが、管理コストが上がりますし、EPSも下がりますし、そんな東京証券取引所の言われたこと聞く暇があったら保守的な利益計画、株主還元を見直してくれというのがマーケットからの評価であったと言えるでしょう。
ただ、総還元性向は、3,900億円/9,500億円=41%で中期経営計画で公表している40%は上回っているので守っている点は守っていると言えるでしょう。
とはいえ、コロナ移行株価が爆上げとなっているのは紛れも無い事実ですので、今後は資源一本足ではなく当期利益1兆円を超えられるようなビジネスモデルを構築できるように現状のビジネスの資産入れ替え、EX、DX関連のビジネス加速を末端の株主の一人としてお願いしたいです。

今回は少し残念な決算となってしまいましたが、三菱商事には、他の総合商社と比べて勝った負けたを競う次元からは卒業して、とにかく株主利益に資する経営にフォーカスするもう一歩上の次元でのレベルを期待したいです。
このために今後3年間でどうやっていくのかという議論になるので、中期経営計画2024の分析記事も是非ともご覧くださいませ🙇♀️
私も私の両親も三菱商事の株をそこそこ持っており、我が一族の金融資産も三菱商事の業績に左右されるので、特に頑張ってほしい総合商社であることに変わりはありません!
さてと、これが終わったら、三井物産の2Q決算分析書きますよー!🔥🔥🔥🔥
怒涛の総合商社の2023年度2Q決算発表ラッシュが続きますがが、引き続きご報告させていただきます🙇♀️
本日の報告は以上となります🙇♀️
さて、昨年2022年はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入しましたが、2023年は急激な利上げで反転することが想定されます。
物価高、上がらぬ賃金、防衛増税、株式投資等の金融所得課税の可能性など家庭のキャッシュを両化させつつ投資生活を送ることが大切です。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
松井証券は、日本株しか取り扱っていませんが、一日の約定代金50万円まで手数料ゼロ円です!!
なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
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【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
銘柄のポートフォリオだけではなく、用途別の証券口座も複数持ってポートフォリオを構築すべきです!
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もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
当ブログでは、高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただきたく存じますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
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