せーの、全員HAWKS もっともっともっと〜〜!!
どうも〜、シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
先週から続々と発表されまくっている日系企業の通期決算!
主要テーマとしている総合商社の決算も今週に入ってから続々と発表されており、私、もう早速疲労困憊です笑
月曜日の三菱商事の1Q決算と三井物産の1Q、そして水曜日の住友商事の1Qをすでに執筆してご報告させて頂いております。
しかし、ご覧になって下さる方々に有益な戦略銘柄の財務分析情報をお届けしたいという気持ちに嘘偽りはございませんので奮い立たせて丸紅も本稿にてご報告申し上げます🙇♀️
本日は、丸紅と伊藤忠商事の1Q決算発表が出ましたので早速ご報告させて頂きます。
今回の題材、住友商事の前回通期決算分析記事および前年の2020年度記事はこちらです↓
さて、2021年度の総合商社レースですが、上位3社である三井物産、伊藤忠商事、三菱商事が首位争いを展開しており、結局最後の最後で結論、三菱商事が三井物産を逆転し、伊藤忠商事からV奪還したと言うのが2021年度の最終結果でした!
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
丸紅は、最後まで住友商事と総合商社四天王最後の一席を賭けて勝負しますも、わずかに及ばず2021年度は住友商事の後塵を拝してしまいました。
当期利益(億円) | 21年度実績 | 22年度見通し | |
三菱商事 | 9,375 | 8,500 | ▲1,175 |
三井物産 | 9,147 | 8,000 | ▲1,147 |
伊藤忠商事 | 8,203 | 7,000 | ▲1,203 |
住友商事 | 4,637 | 3,800 | ▲837 |
丸紅 | 4,243 | 4,000 | ▲243 |
豊田通商 | 2,222 | 2,100 | ▲78 |
双日 | 823 | 850 | +27 |
全社的に今年の資源価格高騰を受けて2021年度は最高益を更新しましたが、その反動で2022年度は資源価格の適正化などがされる見通しで、双日を除いて全社減益の見通しとなっております。
しかし、2022年度は、住友商事が当期利益3,700億円に対し、丸紅は4,000億円と番狂わせの予感を期初から醸し出してくれました!
丸紅は元々首位を狙っている総合商社ではないので、とにかく4位を死守することに価値があります。
つまり、住友商事をぶっ倒すことに意味がありますので、昨年は住友商事に負けてしまった分倍返しでやり返して欲しいところです!
丸紅の2022年度最初の1Q決算の運命は果たしていかに!?それでは早速、丸紅の1Q決算を見ていきましょう!

【引用】Marubeni Brand Channel - 丸紅公式YouTubeチャンネル
丸紅 2022年度1Q決算
2022年度1Q 決算概況
よっしゃーーーー!!!丸紅、よくやりました!!!
丸紅の2022年度1Q業績は、
純利益2,016億円(前年同期比+895億円、通期進捗率50%)
基礎営業キャッシュフロー2,064億円(前年同期比+770億円、通期進捗率40%)
となっており、前回の2021年度通期決算のMVPに輝いた時から引き続き文句なしの素晴らしい決算となりました!
後述いたしますが、マーケットからの評価も非常に高く、本日8月5日の株価は午前の部で爆上がり😆
2022年度も良い意味で期待を今回も裏切られ、2022年度はもう丸紅を下位商社と言わせないくらいに進歩が見られた1年となりました!
もう住友商事を本気で倒しにかかっていますね!
下記の概要にもあります通り、前年同期比でもほぼ2倍とかなり躍進しておりますし、純利益・実態純利益は四半期過去最高、創立以来異次元の歴史的快挙といって間違いなさそうです。
純利益と実態純利益についてが書きですが、どちらも資源と非資源が大躍進を遂げており、特に非資源分野の実態純利益は1,110億円と四半期で初めて1,000億円を突破しました!
資源からの復活で資源が爆益なのは勿論のこと、非資源がどちらもかなり伸びていることがかなり評価に値する点であると言えます。
兼ねてより、丸紅は市況に左右されにくい非資源分野の割合の方が大きいため、全体の利益で三井物産や三菱商事に劣っていたとしても安定的利益の創出という点で強みがあると申し上げてきました。この強みが一気に出た決算であると言えます。
2022年度1Q セグメント損益の状況
こちらが純利益2,016億円をセグメントベースで示した図となります。
純利益、実態純利益ともに今期の四半期決算でそれぞれ申し上げてきました通り、資源ビジネスである金属事業と、非資源ビジネスのアグリ事業が利益を牽引していることがわかります。
先日の三菱商事、三井物産、住友商事の1Q決算分析記事でも申し上げました通り、金属事業は総合商社は全体的に市況に恵まれて利益を享受できましたが、化学品の伸びも顕著であることをご報告申し上げました。
しかし、丸紅はこのアグリサイエンスの化学品事業が総合商社随一なんですね。
安定利益が期待できるライフサイエンスの中のアグリ事業が増益に貢献したのは丸紅に顕著な特徴ですし、丸紅にとって大きな収穫だと言えます。このアグリサイエンス事業がきちんと利益で計算できるのは大きいです😆
この増益理由ですが、
2022年度1Q ネットDEレシオ
好調な経営成績が確認できたところで、財政状態についても見ておきましょう。
このブログで丸紅を取り上げる際に何度も申し上げているのですが、丸紅はかつて総合商社の中でも財政状態が悪くて、中でも自己資本に対する負債の割合を示すネットDEレシオを1倍以下にすることが課題でした。
遂に2022年3月末には0.8倍と他の総合商社と比べられてうレベルにまで成長し、ついに2022年6月末時点では、0.8倍を切る事が出来ました!
財政健全化はひとまずクリア、更なる高みへ!という形にまで躍進につながる1Qであったと言えます!
2022年度1Q キャッシュ・フロー創出力と資本配分
次に、キャッシュ・フロー創出と資本配分について見ておきましょう!基礎営業キャッシュフロー2,064億円を獲得しましたが、そのキャッシュがどの成長分野へ投下される計画か、そしてフリー・キャッシュ・フローはどのように株主還元に役立てられるかを示したものです。
2022年度の見通しのような資本配分を実現させるべく順調なスタートを切ったと言えますね。
2022年度1Q 新規投資と回収
2022年度1Q最後のパートとして、投資案件を見ておきましょう!基礎営業キャッシュフロー2,064億円を獲得しましたが、そのキャッシュがどの成長分野へ投下されたかを示したのが下記ですが、前述しました通り、もはや十八番となったアグリ事業という強みをさらに強固にすべく積極的にHelena事業を中心した資本投下が見受けられます。
各商社、それぞれ強みや個性があるのはいいと思いますし、十八番のアグリ事業を伸ばして今期は住友商事を確実に倒せるようにすることが急務です!
丸紅 2022年度通期 見通し
こちらは今回通期の見通しの修正が行われておりませんので変更なしです。「丸紅 決算発表後の株価、市場の反応」の章まで飛ばして頂いて差し支えございません🙇♀️
2022年度通期 見通し
このような好調な2021年度通期実績を受けて丸紅の来期2022年度通期業績見通しを見ておきましょう!
丸紅の2022年度通期見通しは、
純利益4,000億円(前年比▲243億円)
基礎営業キャッシュフロー5,000億円(前年比▲705億円)
年間配当金60円(前年比▲2円)
となっており、地政学的リスクや、不確実性高まる世界経済情勢を鑑みるとわかるのですが、若干保守的な見通しとなりました。
ちょっと本日は期待が大きすぎた分、発表後の株価はかなり下落してしまったのはこういう点をマーケットがぬか喜びとして受け止めてしまったのだと考えられます。
書きがセグメント別ですが好調な金属事業、アグリ事業を持ってしても全事業での減益を織り込んでおります。
基礎営業キャッシュフローが来期5,000億円と保守的に見るのですが、2021年度以上の株主還元と新規投資を実行した後の株主還元後フリー・キャッシュ・フローが800億円と、2021年度1,305億円に比べてちょっと寂しい数字になります。
基礎営業キャッシュフロー5,000億円ベースだとこうやや心配する資金繰りになるのですが、なんとかこの獲得キャッシュを多くできるように期待するしか無いですね!
以上で2021年度実績、および2022年度見通しは以上です。
丸紅は2021年度が3カ年の中期経営計画の最終年で次の中期経営計画に移行する年でもありましたので次にこれら中期経営計画を見ておきましょう!
丸紅 GC2021 3ヶ年累計実績
2021年までの3か年中期経営計画が22年3月期で終了しましたのでその実績とレビューをしておきましょう!の実績について振り返っておきましょう!
コロナからの市況と為替にかなり恵まれた点は否めないにしろ、この3年間の丸紅の経営成績は進化を遂げたと言っても過言では無い飛躍の3年間であったと言えます!
ROEは今期20%超ですし、新規投資以外の経営指標が全て定量目標を上回っております!
これには私も驚きました。
総合商社でROE20%を越えることができただなんて、、、
丸紅 GC2024 3ヶ年新中期経営計画
それでは丸紅の次期中期経営計画GC2024について解析してまいりましょう!
まずは、実態純利益ですが、来期4,000億円と減益を見込むものの、その後3年後の2024年度には微増の4,200億円に回復するとのことです。
正直、2021年度は恵まれていたから突出した数字になったとは言え、3年度の2024年度に実力でこの3年前に2021年度の数字を余裕で超えられない数字を中期経営計画で発表するのはちょっと保守的すぎて経営陣頑張れよ!って言わざるを得ません😡
そして、こちらが獲得した基礎営業キャッシュフローの使い道である資本配分ですが、
✅3年間累計の基礎営業キャッシュフローも5,000億円*3年間=15,000億円に未達
✅新規投資も3,500億円*3年間=10,500に未達
✅株主還元も記載なし
ちょっと弱腰すぎるし、経営陣があまり数字に責任を背負いたく無いような守りの姿勢に入っているのが想像されます。
株主還元も下限設定はいいですが、もうちょっとアグレッシブさが欲しいところです。
21年度ROE23%と非常に良すぎたものの、24年度には15%と下降していく未来に丸紅の経営陣からの気概ややる気を正直感じられない中期経営計画の発表となってしまいました。
このROEが最後の駄目押しになりましたね。2021年度は素晴らしかった。
しかし、その後の3年間で会社をもっと大きくしようという意気込みは感じられない発表でした。残念です。
丸紅 決算発表後の株価、市場の反応
最後にこの好決算を受けてからの丸紅の株価を確認しておきましょう。
下記は決算発表のあった本日8月5日の丸紅の株価推移ですが、やはりこの好調な1Q決算の業績を背景に一気に1,300円台へ回帰しました。

一度は1,500円台も近かったのですが、2022年度は減益となる決算を発表してしまったショックから、ここ数ヶ月は低迷が続いておりましたが、この爆発的なスタートダッシュがまた株価の上昇につながることを、末端の丸紅の株主の一人として期待しております!

本当に応援しておりますし、私も少ないながら丸紅の株主なので頑張って欲しいです!
次の11月の2Q決算では、上方修正ありのサプライズ決算楽しみにしております!
丸紅、期待しております!
本日の報告は以上となります🙇♀️
さて、今後はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入することが想定されます。
そのような環境下では従来通り、米国株インデックスに思考停止のまま投資して良いのかよく考えるべきです。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
松井証券は、日本株しか取り扱っていませんが、一日の約定代金50万円まで手数料ゼロ円です!!
なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
松井証券だけは100万円まで無料です!!!

【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
コストプッシュ型インフレ、大円安時代を生き残るためには、この円安の時期にドルを買って米国株を買うだけが全てではありません。きちんと円安の時は円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
銘柄のポートフォリオだけではなく、用途別の証券口座も複数持ってポートフォリオを構築すべきです!
松井証券は長い歴史を持つ証券会社でありながら、インターネット取引を最初に導入したり、常に革新的なアイデアを取り入れる証券会社です。
最大手SBI証券や楽天証券と競合してよりよいキャンペーンも定期的に行っているのが魅力的ですね!ぜひとも日本株証券口座=松井証券のということで解説を強くオススメします!
もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
先月5月は3末決算企業の通期決算発表シーズンであり私の本業発揮の時期でした!
高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただいておりますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
https://non-labor-dreamer.com/kddi-corporation-2021fy
2023年3月期1Q決算分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/japan-tobacco-inc-2022fy-2q
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
最近のコメント