せ〜の、鷹く〜!シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
今回は32期連続増配を目指す優良企業花王の2022年12月度1Q決算につき解説の方させていただきます!
花王については以前ご紹介したことがあるので、もしお時間ございましたらご覧くださいませ!
(花王は久しぶりのご報告となります🙇♀️)
花王といえば、もちろん消費者にとって誰もが知っている一流企業です!
下記の通り、消費者である我々にも近しい商品ラインナップがあり、私の身近な生活を支えてくれている企業であることもわかりますね。
身近な製品を扱う一流企業という感じですが、実は投資家的には、連続増配記録を有する米国っぽい株主に優しい名門というイメージもあるんです。
日本株投資家の皆様は重々承知かと存じ上げておりますが、花王は日本一の連続増配記録「32年連続増配実績」を有する最強企業です!
私も増配株は大好きなので、機会があれば花王株を買いたいなと思っているものの、もはや今となっては手が出せないくらいの株価で、気軽に買うってわけにはいきません。
しかし、これからも増配をきちんとしてくれる信頼できる会社であることは確かなので、今後、ボーナスなどまとまった金が入った時には考えてもいいかな〜と思っている株式銘柄です。
1株投資をされている方には是非ともオススメですので、本日は是非とも1Q決算分析につきご報告させて頂きたく存じます🙇♀️
さてさて、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、早速2022年12月期1Qの花王の決算実績の分析および来期の経営成績について早速見ていきましょう!
花王 2022年12月期 1Q業績
損益計算書
それでは、花王の2022年12月期の1Q通期業績概況を見ていきましょう。
下記の通り、新型コロナウイルスの影響を中国で、日本でもオミクロン株の影響を受けて、それで化粧品セグメントが打撃を受けたり、概ねどの事業セグメントでも原材料価格増加の影響を受けたりと厳しい外部環境を受け、厳しい経営成績となりました。
営業利益230億円(前年同期比▲25.8%)
当期利益188億円(前年同期差▲28.4%)
EPS38.50円(前年同期差▲28.2%)
利益数値指標が1Qは前年同期比でマイナスとなってしまったので、なかなか花王のコロナ前までの完全復活には時間がかかりそうです。
原材料価格高騰の影響を受けて、価格の改定などの利益防衛策も講じるもなかなか結果には結びつかなかった2022年12月期1Q実績となりました。
セグメントごとの業績について触れていきたいと思います。
下記の通り、5つの事業セグメントについての前年同期との営業利益差異をしましたのが下記右側の棒グラフです。
ご覧の通り、価格改定で利益を死守したケミカルの努力もむなしく、ハイジーン&リビングケア、ヘルス&ビューティケア、ライフケアの3事業で前年同期比マイナスとなってしまております。
それでは次に事業セグメントではなく企業活動ベースの連結営業利益増減の分析へと参りましょう。
下記の通り、営業利益前年差▲80億円の大きな要因は、先ほど申し上げました通り、原材料価格変動の影響であることがわかります。
原材料価格変動の影響だけで▲80億円の影響があり、値上げにより売り上げ微増などの政策や運送日物流費の節約努力もむなしくこのマイナスがそのまま計上されたという形となります。
これも大変ですが、昨年なんて、化粧品需要が全て蒸発して売り上げが蒸発したのがございますから、それに比べると引き続き大変厳しい経営環境ではございますが、なんとか踏ん張っておくと光が見えそうな感じではございます。
1Qでも”Reborn Kao”という変革をスタートさせて、確実に現状の事業環境でも利益を創出していけるような企業体質に変わるべく努力を続けております。
花王 2022年12月期 通期業績見通し
損益計算書
さて、それでは花王の2022年12月期の通期業績見通しを見ていきたいと思います!
花王の2022年12月期の業績予想は、2月3日の2021年12月期決算時に発表した数字から変更ございません!
1Qは前年同期比を割り込むも、計画以上とし、2Q以上に展開する政策もあり挽回していく姿勢を打ち出しております!
では、その2月3日に発表した2022年12月期通期経営計画とは具体的に何かと申し上げあげますと、下記のように2Q以降は新型コロナウイルスの影響がピークアウトし、一定の原材料高騰を想定した上で、
花王の2022年12月期の業績予想は、
営業利益1,600億円(前年比+11.5%)
当期利益1,170億円(前年比+6.7%)
ROE11.8%(前年比−)
配当148円(前年差+4円)
というように大変厳しかった2021年度を超える想定に変更はございませんし、十八番の増配は引き続き継続する点から、日本一の連続増配記録を有する企業としての花王の意地を感じます。
実際に2Q以降に巻き返しを図るアクションとして下記のように、安定収益領域では値上げで基盤となる利益を確保しつつ、成長ドライバー領域ではメリハリをつけた投資を継続することで上記のV字回復経営計画を実現するように努力するとのことです。
花王 長期業績推移
厳しい2022年12月期が幕開けしましたが、最後に花王は厳しい環境に置かれながらもやはりポテンシャルのある企業であることを述べさせて頂きます。
こちらは過去7年間の花王の売上高、EBITDA、営業利益の推移を示したものです。
営業利益率はコロナ前までは10%を超えて当然という形で推移しておりましたが、やはりコロナ禍となってからはかろうじて10%を死守するのが精一杯という苦戦が続きます。
これはROEとEPSの10年間の推移ですが、上記の営業利益の推移と正の相関関係があることがわかります。
やはり、コロナ禍からは右肩上がりで企業成長できない花王の歯がゆい経営実態が浮き彫りとなっております。
しかし、10%を維持しているところはさすが日本一の増配記録を有する最強企業なだけはあると思います。
その所以が、冒頭でも申し上げました通り、花王の代名詞でもあり一番の自慢でもある株主還元です!
このグラフをご覧いただければ、一発で花王がいかに株主を大切にし続けてきた企業であることがわかります。
32年間連続増配です。
はい、もう最強です。
業績はコロナ禍となって厳しいですが、JR東海やANA、JTが減配しましたが、耐えてこの増配を維持し続けたのはやはり評価に値します。
2020年12月期と来期がパッとしないにも関わらず、増配するのは花王がいかに株主還元というのを最大の経営指標に置いているかがわかります。
また、配当金のみならず、自己株式取得も積極的に行っており、今まで通算6,438億円分もの取得を行なっております。
残念ながら減益に沈んだ2020年12月期は自己株式取得は発動しませんでしたが、花王が引き続き株主還元を最重要政策と位置付けていることは株主の立場からも安心できます。
まとめ
本日は、皆様が知っている有名企業、花王の決算分析を行いその報告をさせていただきました。
なかなかコロナ行こう厳しい環境に置かれているせいで増配記録は維持し続けるも業績がそれに伴わず、株価も長期推移でかつてコロナ前は株価10,000円もあと少しという水準からは転落して5,000円台となっております。

この5月11日の1Q決算発表後も前年同期比マイナスというのがマーケットから厳しく受け止められ下落しましたが、最近はだいぶん株価は持ち直しているように見受けられます。

常勝軍団である花王であっても新型コロナウイルスの影響は甚大なもので、増配記録こそ続いたものの、損益は前年比割れで厳しい現実が続きます。
しかし、増配を維持するというのは経営陣は前年以上のプレッシャーを背負って経営にあたっていることを意味しますので、まだまだ期待しても良いと思います!
とにかく2Qからも”Reborn Kao”政策を積極的に実行していって、2022年12月期の経営目標を達成してくれることを強く期待します!
花王はGood Companyです!
投資するもよし、就活生の方は是非とも受験してみることを強くお勧めします!
それではまたお会いしましょう!ありがとうございました!
本日の報告は以上となります🙇♀️
さて、今後はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入することが想定されます。
そのような環境下では従来通り、米国株インデックスに思考停止のまま投資して良いのかよく考えるべきです。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
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なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
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【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
コストプッシュ型インフレ、大円安時代を生き残るためには、この円安の時期にドルを買って米国株を買うだけが全てではありません。きちんと円安の時は円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
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もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
先月5月は3末決算企業の通期決算発表シーズンであり私の本業発揮の時期でした!
高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただいておりますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
https://non-labor-dreamer.com/sogoshosha-004
https://non-labor-dreamer.com/kddi-corporation-2021fy
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
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