兼松エレクトロニクス株式会社は、兼松グループに所属するシステムインテグレータ会社です。
事業内容はIT、システムコンサルティング・ソフトウェアの販売などです。
創業してからは、ずっと親会社である兼松江商の子会社として互換周辺機器の取り扱いを事業として行ってきました。
現在は、IBMユーザーのために、互換周辺器、ネットワーク、IBM製品を提供するのがビジネスの核となっております。
最近では、中国とタイに現地法人を設立し、海外事業の加速にも注力しています。
今日は、その兼松エレクトロニクスについての株価分析と今後の見通しについて報告させていただきます。
「製造」と「サービス」が収益の柱
それでは、兼松エレクトロニクスの業種別売上高構成比を通じて、ビジネス構成を見ていきましょう。
IBM製品の「製造」と、その「サービス」が二大収益源となっております。
その他は、「金融」、「流通」、「文教・公共」などの営業セグメントがございますが、主にこの「製造」と「サービス」で大半の収益を上げていることが分かります。
4年連続増収増益の経常利益 安定した理想的な営業基盤
下記は、兼松エレクトロニクスの過去4年間における売上高、経常利益、売上高経常利益率の推移を示したものです。
2019年3月期は前年に比べて、若干経常利益率が減少したものの、それでも4年連続10%で推移し、直近の2年に関しましては、経常利益は15%を超えております。
経常利益の純額は過去4年間で一貫して増収増益となっており、非の打ちどころがございません。
兼松エレクトロニクスは、安定した理想的な営業基盤を構築していると言えます。
財政状態は現状問題なし
さて、続いては兼松エレクトロニクスの財政状態を見てみましょう。
自己資本の青色の棒グラフに着目してください。
過去4年間において、一貫して自己資本は増加しておりますので、年々、兼松エレクトロニクスの財政基盤が強化されていく過程が見て取れます。
現状、特に問題点はございません。
経営効率性も抜群な会社
続いては、兼松エレクトロニクスの親会社株主に帰属する当期純利益とROEの推移に着目してみましょう。
先ほどの財政状態の分析と同じ下記の資料を用いて説明させていただきます。
親会社株主に帰属する当期純利益は4年間連続で増加しておりますので、きちんと株主資本を効率よく利益化していることが分かりますね。
ROEは先述した経常利益率同様、2019年3月期は若干前年よりも減少してしまいましたが、それでも4年連続10%以上を維持しております。
兼松エレクトロニクスは、経営効率性が優れたパフォーマンスの高い経営をしております。
9年連続配当性向は約50% 非常に株主還元に積極的な会社
続いては兼松エレクトロニクスの過去9年間の配当実績をみていきましょう。
御覧の通り、きれいな右肩上がりの増配の軌跡を描いております。
綺麗ですね。
きちんと兼松エレクトロニクスの利益成長と配当支払い額の増額が重なっているのが分かります。
ここで着目していただきたいのは、兼松エレクトロニクスの配当性向の高さです。
実は過去9年間を振り返ってみても一貫して、配当性向が約50%を維持していることが分かります。
1株当たり利益の半分を株主に配当として還元することは非常に魅力的なことです。
増配を続ける日本企業はたくさんありますが、稼いだ金の半分以上を配当として還元する企業は少ないです。
2019年3月期の配当性向は53.0%となっており、利益の半分以上を株主に還元しておりますので、兼松エレクトロニクス以上に株主のことを思いやる企業はいないと思います。
非常に兼松エレクトロニクスの株式をお勧めする上で重要なアピールポイントですので、皆様ぜひご留意いただきたく存じます。
株価は割安圏に位置 買うべし
兼松エレクトロニクスの株価は2019年11月8日時点で3,360円となっています。
過去1年間を通じてみても横ばいで推移しており、現在は高くもなく、安くもない株価水準となっております。
株価推移を見た限りでは、この業績と配当性向の高さを考慮すると割安だと考えます。
なお、PERは現在13.59倍程度、PBRは1.94倍程度となっています。
PBRが1.0倍を超えているので、市場からの期待は当然織り込まれておりますが、2.0倍を超えていないのでそこまで割高だとは言えません。
配当利回りも4.02%と非常に高いので、是非ともおすすめです。

まとめ
兼松エレクトロニクスは、非常に経営効率性の高い企業であり、経営成績も抜群で配当性向も高い魅力的な株式銘柄です。
テクニカル分析とファンダメンタル分析の両方を通じても、現在の株価は割安だと判断されますので、是非とも購入をお勧めしたい株式銘柄です。
一般的には知られてはおりませんが、かなりの優良企業であるのが兼松エレクトロニクスです。
資産株として購入をご検討されてみてはいかがでしょうか。
以上、兼松エレクトロニクスの株価分析と今後の見通しについての分析でした!
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