先日、駐在員の金銭面での待遇および税金面での待遇等、金銭面で「稼ぐ」点と、「優遇される」点について解説申し上げました。
https://non-labor-dreamer.com/kaigai-chuzai-002
今回は、その生活費を使って日々の生活を送る中いかに「無駄を削って」、月末の残高を残すかという「生活費」の部分について、私が実際に送った4月生活費PLをもとに解説させていただきます!
どんなに優遇された手当で稼いで、税務面でも優遇されて節税したとしても、生活費を日本以上の生活レベルで使ってしまっては、月末の残高が残せず、蓄財・資産ブーストのための海外駐在という目的が果たせず本末転倒です。
実際にインドのような発展途上国に駐在されるご予定のない方でも、倹約生活というマインドを養うという点でご覧いただけますと幸いです。
2021年4月度インド生活費 実質2万円で生きていける!
先述しました通り、稼いだ給与は出来るだけ円建てで確保し、税金は自動的に節税できる恩恵を享受し、いかに日々の生活費を抑えて毎月の利益を確保していくかが大事です。
本章では実際の2021年4月度の私のインド生活費PLをベースに見ていきたいと思います。
2021年4月度インド生活費は合計40,695円です。
しかし、コロナウイルス感染拡大による一時帰国指令が出て、慌ててお土産を買った15,000円や、デリー観光でマスク着けなかった罰金1,500円、ルピー転為替手数料4,000円等を特別損失として考慮すると、実質は2万円で生活することができました。
(円) 1.47ルピー/円 | 4月度インド生活費PL | 実質ベース(経常費用ベース) |
交際費 | 17,741 | 3020 |
食費 | 6,671 | 6,671 |
日用品 | 33 | 33 |
趣味娯楽 | 2,024 | 2,024 |
その他 | 6,071 | 713 |
電気代 | 8,155 | 8,155 |
合計 | 40,695 | 20,616 |
4月上旬にデリー観光に行っていますが、費用は実質2,000円でしたし、月1回の旅行を考慮しても実質2万円で生活できます。
費用項目ごとに分析に移りますが、意外にも最大の割合を占めているのは食費ではなく、電気代でした。
結構、節電したつもりですが、部屋の数が多いし、外出時に冷蔵庫以外のブレーカーを落とすのもちょっと躊躇してしまいこうなってしまいました。

正直、電気代は不可抗力的な要素が強く、努力でなんとかなる問題ではないので、いかにインドでの倹約生活を送るかを考慮した時に最も努力すべきは「食費」です。
インドで食費6,671円という4月実績ですが、これは初期の頃わからず高い高級スーパーとかで野菜や肉を買ってしまったこともあり、再赴任することになればすぐにでも改善すべき点だと思います。
次に食費について深掘りさせていただきます。
基本的には自炊が鉄板、野菜の物価は激安!
インドの場合、日本食が大変希少であり、日本料理店に入ると日本食っぽいものが日本での価格の1.5〜1.8倍相当するというのがよくあります。
個人的には美味しくもない日本食っぽいものを日本以上での価格を出すのは避けたいので、食生活的にどんなに厳しい国であっても基本的には「自炊」のスタンスは貫かねばならないと思います。
以下にインドの食材の物価を示しました。
(円) 1.47ルピー/円 | 円/kg |
キャベツ | 57 |
カリフラワー | 85 |
米ナス | 81 |
ズッキーニ | 226 |
オクラ | 253 |
ゴーヤ | 106 |
ピーマン | 173 |
いんげん | 106 |
にんじん | 112 |
ミニナス | 79 |
しょうが | 248 |
ニンニク | 470 |
トマト | 91 |
チリ | 24 |
ポテト | 53 |
オニオン | 38 |
マッシュルーム | 441 |
パン700g | 47 |
骨つきチキン | 419 |
トマト91円/kg、ジャガイモ53円/kg、玉ねぎ38円/kg
とかなので、これらをもとに作った料理であれば、1ヶ月の食費を5,000円以内に抑えることもできますね。
私は、基本的には日本人含む外国人向けスーパーは利用せずに現地人向けのお店自体はボロボロだがとにかく安い野菜ショップを軸に食生活を送っていたので、日本時代と比べてかなり食費を削減することができました。
(日本時代も社宅住まいで質素倹約な生活を送っていたのですが、その時を上回ることができました)
インドの食材の特徴において、メリットとしてはとにかく野菜が安い!!
そしてデメリットとしては、鶏肉、パスタが高いという点です。
↓初期の頃どこで買い物すればいいのかわからず高級スーパーで買ったオーガニック野菜(いつも訪れているボロボロの野菜ショップの野菜ではない、)

↓日本から持ってきた貴重食材そばと、ヒガシマルの鰹出汁に激安オクラ、マッシュルーム、青唐辛子を入れたもの

インドではキノコ類がほとんでないため、キノコ=マッシュルームとなり、味噌汁だろうがなんだろうが、キノコが入るものは全てマッシュルームで代用しています。
↓マッシュルーム、茄子、オクラ、青唐辛子の味噌汁と、ご飯
このご飯がバスマティライスといって、パサパサした米でたまに食べる分は良いが、毎日食べるとしんどい。
5キロ=500ルピー=750円と激安なので愛用していましたが、あくまで節約のため。

ちなみに日本の米もあるのですが、5キロ=2,000ルピー=3,000円と日本の1.5倍以上の価格がするのでとても買う気になれず、このバスマティライスで耐え忍んでおりました。
せっかく日本から持ってきたディナーカレーの固形カレールウを使って、安くて多種多様な野菜を使ったカレーを使っても、このバスマティライスを使って食べると物足りなさを毎回感じざるを得ません。↓

2週間経って、ようやく日本から運んだ航空貨物便140kgが届いてその中にあった貴重な醤油をゲット。インドでは中国産の偽物みたいな醤油しかなくて、日本の醤油を支える喜びを噛み締めて作ったパスタ。

1回の食事の費用が100円くらいで抑えられますので、原則は自炊で、激安野菜ショップを軸に買い物を行えば、月の食費は5,000円以内の収めることができます。
優遇された手当で稼いで、税務面でも優遇された節税メリットを享受して、倹約して生活費を抑えれば、インド駐在における資産ブーストは遂行できます。
コロナ禍において、何をやっても楽しくない生活。
であるならば、インドという修行中にその後の人生を豊かにする資産蓄積活動を行うのは合理的な選択と言えます。
今回は、途上国駐在における生活面にフォーカスして以上お伝えいたしました!
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