流石王者の意地!非財閥の雄、伊藤忠商事も早速昨日の三井物産と三菱商事に負けじと力強い1Q決算を発表してきました!
どうも〜、ネオコンです😊
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
昨日から総合商社の決算が本格化して非常に記事書くの疲れています泣
いえいえ、本職決算ブロガーとして仕事が多いのは非常にありがたいことです😭😭😭
本日は昨年総合商社首位に返り咲いた非財閥の雄、伊藤忠商事についてご報告申し上げます。
参考までに昨年伊藤忠商事2020年度決算分析記事はこちら↓
さて、1Q決算ですが、上位商社と位置付けられている三井物産は当期利益6,400億円と早速上方修正した決算を、三菱商事は3,800億円の見通しを据え置くも進捗率49%と2021年度の王者の座を虎視眈々と狙う発表をしました。
さて、通期純利益5,500億円を前回発表し、三井物産の上方修正発表がなければ連覇となる伊藤忠商事の1Q決算はどうだったのでしょうか?
本日13時30分からの伊藤忠商事の第1四半期決算ですが、結論を申し上げますと三井物産と三菱商事に負けじと良い決算でした!!
当期利益は2020年度決算発表の時に宣言した5,500億円を据え置いた形にはなってしまいますが、次の2Q決算発表の時に上方修正の可能性についても言及されておりましたし、良い決算だったと思います!
伊藤忠商事の22年3月期第1四半期(4-6月)の「当社株主帰属四半期純利益」は、前年同期の2.6倍、1,627億円増益の2,675億円となり、 全ての単四半期の中で過去最高。
通期見通し 5,500億円に対する進捗率は49%と高進捗。
うおーーーー🔥🔥🔥🔥🔥🔥
これは伊藤忠商事にはすごく期待できます!
それでは早速、伊藤忠商事の1Q決算を見ていきましょう!
伊藤忠商事 2021年度1Q決算
損益計算書
当期純利益2,675億円(前年差+1,627億円、進捗率差49%)
伊藤忠商事、素晴らしい!!!
三井物産1,913億円、三菱商事1,876億円を大きく上回る素晴らしい純利益です!連覇に向けて好発進!!
この四半期利益2,675億円は単四半期の中では過去最高の利益でいかに伊藤忠商事が順調なスタートを切ったかがわかります。
続いて、基礎営業キャッシュ・フローですが、こちらも1,770億円となっており、投資キャッシュ・アウトが売却益などもあってプラスになった影響もあって、フリー・キャッシュ・フローが1Q過去最高の2,070億円となり、潤沢にキャッシュを積み上げていく形となりました。
キャッシュも順調であることが確認できたところで、2021年度1Qでは総合商社首位となる当社株主帰属当期純利益をセグメント別に見ておきましょう。
それでは、2020年度の当社株主帰属当期純利益をセグメント別に見ていきましょう。
前年1Qが1,48億円に対して、2,675億円と大きく増益となったのですが、中でも以下3事業部の利益成長が顕著でした。
金属:779億円(+551億円、56%)
住生活:518億円(+434億円、82%)
第8:400億円(+348億円、121%)
金属事業においては、三井物産、三菱商事も鉄鉱石の値上がりで爆益を上げているの伊藤忠商事もその恩恵を享受したことは理解できます。
住生活については、北米健在関連事業の躍進がありましたし、岡藤会長肝いりの第8カンパニーでは下記文章の通り好業績となったようです。
「新型コロナウイルスの影響は一定程度残るものの、 ファミリーマートでの品揃え強化等による日商の回復及び経費削減に加え、取込比率上昇や 台湾ファミリーマートの一部売却に伴う利益等により増益」
しかし、この文章見て第8カンパニーが本業で稼いでいるように見えますでしょうか。
この答えは次に申し上げます「一過性利益」にあります。
一過性利益
伊藤忠商事は1Q利益が2,675億円と総合商社首位と申し上げましたが、実はここにはあるトリックがあります。
下記の通り、この1Q利益2,675億円は、一過性利益875億円を含みます。
で、このうち、一過性利益が顕著なのは、下記3事業でそれぞれ下記の金額です。
金属:220億円、住生活:305億円、第8:295億円
先ほど申し上げました、セグメント利益の大きい3事業部のセグメント利益を下記に記します。
金属:779億円、住生活:518億円、第8:400億円
お分かりでしょうか?
住生活、第8カンパニーに関しては、セグメント利益が顕著な3事業の大半が一過性利益に支えられていることがわかります。
もちろん、三菱商事や三井物産だって資源高で金属資源の利益が爆上げしており、それを一過性利益と言えばそれまでですし、一過性利益の定義も各社異なります。
しかし、一つの事例として、下記の通り、三菱商事の2021年度1Qの一過性利益はわずか75億円です。
伊藤忠商事は三井物産、三菱商事と異なり、非財閥の代表、非資源商社の第一人者という位置付けであり、その利益は市況に左右されにくい非資源事業で積み上げられた安定した利益だと認識されることが往々としてありました。
今回、手放しで1Q利益が2,675億円だと喜んではいけませんし、保守的に見るのであれば、この2,675億円から一過性利益875億円を差し引いた1,800億円が伊藤忠商事の真の実力ベースでの1Q利益だと認識するのが良いでしょう。
三井物産1,913億円、三菱商事1,876億円ですので、だいたい3社とも1Qの利益はだいたい横並びだと考えておくのが無難ですね。
主要3カンパニーの利益
この一過性利益というカラクリがあることを考慮しつつ、先ほど申し上げました3カンパニーの利益の見ていきましょう。
金属カンパニー
金属カンパニーの1Q利益は779億円(+551億円、56%)という素晴らしい実績だったのですが、
連結子会社であったITOCHU Coal Americasの連結除外に伴う為替差益の実現という会計上の一過性利益が220/779億円という形で含まれていることは認識すべきです。
住生活カンパニー
住生活カンパニーの1Q利益も518億円(+434億円、82%)という前年からかなりの増益となった数字でしたが、
日伯紙パルプ社の売却に伴う売却益という一過性利益が320/518億円という形で半分以上占められているのも念頭に入れておくべきです。
第8カンパニー
第8カンパニーの1Q利益も400億円(+348億円、121%)となっており、これだけで通期の計画を上回る爆益を打ち出しましたが、こちらも先ほどと同様、
台湾ファミリーマートの一部売却に伴う利益というこちらもファミリーマート100%子会社の際に伊藤忠商事が持っている隠し球の一種であり、本業で獲得した利益とは言えないのが素直に喜べない点です。
伊藤忠商事 決算発表後の株価および総括
最後に本日13時30分からの1Q決算発表を受けてからの伊藤忠商事の本日の株価について見ておきましょう。
やはり、通期見通しの上方修正が発表されなかったことが、三井物産との異なる点であり、そういうこともあって上昇という値動きにはなりませんでした。

三菱商事と丸紅は伊藤忠商事と同様に、進捗率は49%であったのですが、明らかに次回の2Q決算発表時に通期の上方修正の可能性を言及していたのですが、伊藤忠商事についてはこの通期上振れのメッセージが発信されなかったのも本日の株式市場での上昇につながらなかった一因かと思います。
また個人的には、伊藤忠商事の利益に一過性利益が含まれすぎている、一過性利益に頼っている形となっているのも100%良い決算とは言い切れない理由かと考えております。
本日は、住友商事の発表もありましたし、昨日の丸紅の分析記事も終わっておりません。
この2社分の決算記事を仕上げて、1Q決算の総括記事にて締めたいと思いますので、今後は住友商事と丸紅の決算でお会いしましょう!
それではまた明日お会いしましょう〜!
せ〜の、伊藤忠商事〜〜〜3150〜〜〜🔥🔥🔥🔥🔥

福岡ソフトバンクホークス 柳田悠岐外野手
最近のコメント