せーの、全員HAWKS 鷹く〜〜!!
どうも〜、シンディアです!
は〜い、皆さまありがとうございます、さて始まりました〜本日のさとり世代の株日記!
皆様、今週はJTCの決算祭りとなっており、皆様の所属されている企業様の決算もあったのではないでしょうか?
私は常日頃より当ブログで総合商社5社とオリックス、三菱UFJフィナンシャル・グループを戦略銘柄と位置付けて四半期ごとにご報告させて頂いておりましたので、今回は2021年度通期実績が発表されたので総合商社の決算情報を中心に死ぬほど執筆頑張っていました笑
DMでも高配当で魅力的な日本株の筆頭でもございます総合商社決算についてのお問い合わせを多数いただき、皆様の日本株投資の一助になれたことを嬉しく思いますし、今後も発信の方お役に立てるように頑張って参る所存です。
さて本日は、皆様、大変長らくお待たせしました、ずっと書いていなかった高配当エネルギー株の雄、ENEOSについてのご報告です。
石油の会社というイメージが強いENEOSにつではございますが、昨年「次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合」を千代田化工建設と三菱商事、三井物産、日本郵船の4社でつくるプロジェクトを立ち上げたのは皆様もご存知かと思います。
このニュースは、端的に申し上げると、千代田化工建設と三菱商事、三井物産、日本郵船の4社でつくる「次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合」がENEOSが推進する実証事業向けに、ブルネイで製造する水素を輸送しやすい液体として供給する契約を同社と結んだと発表した件です。
みなさまもご存知の通り、昨今脱炭素社会への適応が企業には求められており、新エネルギービジネスとして水素エネルギー事業へのマーケットからの期待は非常に高いです。
日本のエネルギー産業を支える和製エクソンモービルとして、高配当であるENEOSは以前から戦略的重要銘柄として当ブログでも位置付けており注視しておりましたので、先日やっと2021年度通期決算が発表されましたので、この水素事業およびENEOSは自体の経営見通しについて分析して参りたいと思います。
新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けてしまったENEOSの2020年度の決算分析記事はこちら↓
2021年度1Q決算はこちら
昨年は、エクソンモービルも大打撃を受けて2020年度〜2022年度までの中期経営計画の初年度で出鼻をくじかれてしまったたENEOS。
今期2021年度は、昨年からの巻き返しを図りますが実態はどうだったのでしょうか。
本日5月13日の決算を終えた際のENEOSの決算要約は、
石油元売り最大手のENEOSホールディングスが後場に買われて3月28日に付けた年初来高値を更新。午後1時46分時点で前日比25.2円(5.4%)高の492.2円で売買されている。13日の午後1時に前2022年3月期決算(IFRS)を発表し、これに合わせて大規模な自己株買いの実施を公表したことが好感されている。前期決算は当期利益が5,371億円(前々期比4.7倍)となり、4年ぶりに最高益を更新した。
同時に開示した今期予想は売上高12兆8,000億円(前期比17.2%増)、当期利益1,700億円(同68.3%減)と増収減益の見通し。前期の利益を押し上げた在庫評価益がなくなるほか、マージンのタイムラグが解消され、前期に計上したイギリスの事業売却益もなくなることで大幅減益となる見込み。ただ、製油所の安定稼働などで実質的な収益性は改善すると会社側は予想している。自己株買いに関しては発行済株式総数の9.3%にあたる3億株、金額で1,000億円をそれぞれ上限に実施する計画で5月16日から12月30日の期間に市場で買い付ける。それによって取得した全株式を2023年2月10日に消却する方針も明らかにした。
いや、素晴らしいーーー🤣🤣🤣
エネルギーの元祖企業、大復活!といった感じですね!
いやー楽しみです!
それでは早速ENEOSの2021年度の通期決算につき一緒に見ていきましょう!
ENEOS 2021年度通期決算
損益計算書
ENEOSの2022年3月期決算は、
前年+2,001億円の大幅な爆益となりました!
営業利益7,859億円(前年差+5,317億円)
在庫影響除いた営業利益4,156億円(前年差+2,001億円)
当期利益5,371億円(前年差+4,231億円)
前年度の一過性損失からの反動もありましたが、資源価格高騰を背景に上流事業の良化、および先端素材の販売好調で良い形での決算となりました!
下記が財務ベースでの決算概要ですが、原油も銅価格も前年比高騰していることがわかります。
さて、在庫評価益を除いた本業ベースの営業利益4,156億円のセグメントベースごとの内訳はこちらです。
石油・天然ガス開発がまさかの前年比+3,316%の爆益!
その他、金属事業も倍増で、エネルギーも増益ということで概ね満足いく経営成績であったと言えます!
セグメント別営業利益
次にざっくりとセグメント別利益を見ていきますが、2年前コロナで戦犯となってしまったエネルギー事業は大躍進を遂げました。
プラスのタイムラグを主因とする石油製品マージンの良化もあり、本業ベースで石油化学製品セグメントで+190億円がメインでトータル増益となりました。
一方、石油・天然ガス開発事業は資源価格高騰の恩恵を享受したのと、英国事業売却関連の特別利益計上で歴史的な3,000%増益決算となりました!
ブレント、ドバイどちらの原油価格も前年比2倍ですからね。
総合商社の資源価格が爆益になったことともリンクしてきますね。
金属事業も同様に、資源価格高騰の波に乗って銅価格上昇の追い風、および機能材料の数量増があり、2021年度の歴史的決算の牽引役の一事業としての役割をしっかりと果たしました。
ENEOSと言えば、いつも3事業のうちどれかが減益で不安定な経営をしている印象が強かったのですが、こんなに全事業セグメントが増益となったのはエポックメイキングな1年であったと言えるでしょう。
キャッシュ・フロー
それでは、高配当利回りの盟主として名高いENEOSの配当原資となる営業キャッシュ・フローはどうでしょう。
営業キャッシュ・フロー1,297億円
とまぁ在庫評価益で稼いだ利益だからある程度は予想しておりましたが、キャッシュもちょっと損益が良い分もう一声欲しい営業キャッシュフローでした。
財政状態に関しては、資本性のハイブリッド社債発行して資本注入してかろうじて自己資本比率が高まっているようですがこのB/Sとキャッシュフローに関しては来期に期待ですね。
休日影響などルーティーンな影響もございますが、収益では嬉しかった資源高も運転資金面では負担となってしまったのは痛いところです。
ここは、下記は1Qの決算資料ですが通期営業キャッシュフロー2,300億円と見込んでいてその半分ですからね。
しかし、フリーキャッシュフローに関しては通期▲2,700億円のところを▲2,202億円で仕上げたので、その他の項目での資産売却による投資キャッシュフローのマイナス減などの工夫で仕上げた感じですね。
投資案件
2021年度レビュー部分の最後に2021年度の約1年間のトピックをレビューしておきましょう!
2022年度までの3カ年の中期経営計画でENEOSは9,600億円レベルの投資を実行すると宣言しておりますが、基盤事業では、DX導入による事業の高度化、素材事業では営業ベースでの強化を行い、次世代エネルギーでは引き続き積極的にアクションを取っていることがわかります。
国内では再生可能エネルギーを軸に自治体とも協業しますし、グローバルでは水素サプライチェーンでの協業が検討開始されております。
ENEOS 中期経営計画の進捗
損益計算書
ENEOSの3カ年の中期経営計画の最終年である2023年3月期に向けてのポイントはこちらです。
定量的には、営業利益が3カ年の累計営業利益が約束どおり9,700億円達成見込むのと、ないと思われていた自社株買いがあったのが好材料です。
ENEOSの2023年3月期決算は、
過去最高益の2021年度は下回るものの、
在庫影響除いた営業利益3,400億円(前年差▲756億円)
この2020年度〜2022年度は行われないだろうと諦めていた自社株取得1,000億円を行うのがビッグニュースですね!
配当は3年間22円維持で覚悟していましたが、自社株取得してくれるとは!?
財政状態のところで資本注入したり若干怪しいところはございましたが、この自己株式取得の覚悟ができているのであれば問題ございません!
と言いますのも、下記の通り、3カ年のキャッシュフローですが、資源価格上昇による運転資金増もありつつも損益のパートでもご説明申し上げました通り、ノンコア資産売却を進めて資産入れ替えを積極的に実行しながらキャッシュマネジメントをして計画通りのキャッシュフローアロケーションを実現します。
そして、さらに投資を拡大して、特に再生エネルギーは厚みを持たせて行います。
確実にこの石油会社と揶揄されたENEOSは変わろうとしているのです!
ノンコアとされている石炭事業を売却し、JSRから譲渡された素材事業や再生エネルギー事業が入ってきて、この石油の会社は次世代総合エネルギー企業として生まれ変わろうとしているのです!
まとめ
今回は、総合エネルギー企業ENEOSの2021年度決算についてみていきました。
4年ぶりの最高益更新で私もテンション上がりましたし、財政状態で問題がありつつも、株主還元とキャッシュ、ポートフォリオの入れ替えを加速することで会社全体が次世代エネルギー総合企業に生まれ変わろうとする確固たる意志を感じる決算発表でしたね!
13日の決算発表から株価も爆上がりです!

この1年間の推移で見てみても、やっとマーケットがENEOSの実力を再評価し始めたと言えるでしょう!

当ブログでは引き続き今後も、ENEOSには期待したいと思います!
本日15時終わり時点で、配当利回り4.29%ですよ!!
まだ配当利回り4%も維持しているんですね!
もちろん在庫評価益頼みの損益、資源高でなかなか結果が出しにくい営業キャッシュ・フローなど不安要素は多々あります。
しかし、
ENEOSは3カ年の戦略投資を8,300億円から9,600億円に引き上げて変わろうとしています!
皆様もロシア問題でこれから数年間はハイテクグロースではなく、暮らしに直結したリアル、コモディティ、エネルギー、資源の時代だとお気づきになった方も多いかと存じます。
2022年度までは配当は増配はなく22円のままだろうが(減配していないだけ御の字)、この増配に使われたであろう原資が上記の戦略投資に使われて、大きなリターンを生むビジネスが確立されるのであれば、2022年まで配当維持を我慢するのは一定の理解はできます。
そして、無いと思っていたら自己株式取得が実現するだけでも期待する価値はあると思います。
株価も3年前の800円台から半減しており今に至っており、再び500円を契機に上昇していく道の途中です!
将来の大きなリターンを見込めると私は考えますので、今後も応援していく所存です!
最低購入価格が5万円程度ですし、2022年度までは増配は無いが、その先の次世代エネルギーの展開を期待するのであれば100株くらい買ってみても面白いのでは無いかと思います。
以上、総合商社以外で日本株を買うのであれば、私はENEOSをお勧めします!
それではまたお会いしましょう!
本日の報告は以上です🙇♀️
さて、今後はコストプッシュ型インフレに端を発した昨今の円安より、大円安時代に突入することが想定されます。
そのような環境下では従来通り、米国株インデックスに思考停止のまま投資して良いのかよく考えるべきです。
三面等価の原則が成り立たない未曾有の事態に、将来の含み益ということで期待するのではなく現在のキャッシュフロー改善に目を向けるキャッシュフロー投資をポートフォリオに加えるべきです。
したがって、今後はポートフォリオに高配当日本株の銘柄を組み込むことをオススメし、その専用口座として松井証券の口座を開設することを強く進言申し上げます🙇♀️
松井証券は、日本株しか取り扱っていませんが、一日の約定代金50万円まで手数料ゼロ円です!!
なんと、SBI証券や楽天証券が約定ごとに課金されるのに対し、
松井証券だけは100万円まで無料です!!!

【引用】MINKABU THE INFONOID, Inc.様
当ブログでも何度も申し上げております通り、戦略銘柄と位置付けている三菱商事、三井物産が減損して再び買い増ししようと思った時、100万円までであれば少なくとも200株は買い増しできるわけですし、定期積立でもナンピンでもとにかく使い勝手が良いです!
コストプッシュ型インフレ、大円安時代を生き残るためには、この円安の時期にドルを買って米国株を買うだけが全てではありません。きちんと円安の時は円建てで高配当のキャッシュイン資産を構築することが必要ですし、その準備としても日本株専用の松井証券の口座を持つことは極めて意味があります!
銘柄のポートフォリオだけではなく、用途別の証券口座も複数持ってポートフォリオを構築すべきです!
松井証券は長い歴史を持つ証券会社でありながら、インターネット取引を最初に導入したり、常に革新的なアイデアを取り入れる証券会社です。
最大手SBI証券や楽天証券と競合してよりよいキャンペーンも定期的に行っているのが魅力的ですね!ぜひとも日本株証券口座=松井証券のということで解説を強くオススメします!
もしよろしければご覧になり、勉強して頂ければと思います!
家計簿PL、家計資産残高(BS作成)、企業の決算分析とこの資本主義社会を賢明に戦い抜く武器を身につけることができます!
これでも難しい方は初心者用としてこちらがオススメです!!
今月5月はいよいよ3末決算企業の通期決算発表シーズンであり私の本業発揮の時期です!高配当で魅力的な戦略銘柄中心に決算分析記事をご報告させていただきたく存じますので、引き続きさとり世代の株日記をご愛顧の程お願い申し上げます🙇♀️
2022年3月期分析企業記事
長くなりましたが、今回もお付き合いくださりありがとうございました😊
また次回の記事でお会いしましょう〜
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