空調事業世界最大手メーカー『ダイキン工業』の今後の株価を予想する

ダイキン工業株式会社 株価

ダイキン工業は、世界38カ国に海外拠点を有する空調機、化学製品のグローバルメーカーです。

空調事業の売上高は世界第1位、換気事業においても世界第1位のシェアを有します。

約150か国に事業展開し、後述する通り、海外事業比率が70%を維持するグローバル企業です。

業績も絶好調で、日経平均株価採用銘柄でもあります。

今日はそのダイキン工業の株価分析と今後の見通しについて分析していきます。

空調事業がビジネスの核 その他事業の育成が課題

それではダイキン工業の売上高に占める各事業の割合を見ていきましょう。

お家芸である「空調事業」の割合が9割を占めております。

後述する通り、ダイキン工業の業績はとても良く、結果を出している分、今のこの収益ポートフォリオでも問題はありません。

しかし、今後より退会レベルでの企業成長をダイキン工業が求めるのであれば、その他の「化学事業」「油機事業」「待機事業」のさらなる拡充も要求されます。

4年連続増収増益 強固な営業基盤 今後も期待

下記は、ダイキン工業の2019年3月期の営業利益と営業利益率の推移です。

4年連続の増収増益となっており、営業利益が年々増加していることが分かります。

営業利益率も常に10%台を維持しており、ダイキン工業が筋肉質な営業基盤が構築していることが分かります。

ダイキン工業はなぜここまで稼ぐ力をつけることができたのか?

この稼ぐ力の源泉は次の項目で申し上げます、「海外事業比率」にございます。

海外事業比率は70%超 今後も期待

下記は、ダイキン工業の過去5年間に渡る海外事業比率です。

過去5年間に渡って一貫して、海外事業比率が70%を維持しており、海外で稼ぐ力をきちんと有しており、海外で稼ぐ営業基盤を強化していることが分かります。

日本国内の消費低迷などによる日本国内市場の縮小による業績減は、どの日本企業も直面する由々しき問題です。

しかし、海外できちんと稼ぐ力を有しているダイキン工業は、今後も海外事業を核に、生き残っていけると思いますので、今後の営業活動についても大いに期待できます。

5年連続で増加する研究開発費 将来ビジネス育成にも注力

下記は、ダイキン工業の過去5年間に渡る研究開発費の推移です。

過去一貫して、研究開発投資額が増えていることから、ダイキン工業が現状のビジネスに満足せずに、きちんと海外ビジネスの創出に力を注いでいることが分かります。

きちんと利益を稼いで、そのお金を次世代ビジネス創出のために投資する。

メーカーとして、企業として、とてもよい形での企業活動が行えていると思います。

良好な財政状態

さて、続いてはダイキン工業の財政状態を見てみましょう。

自己資本比率は過去5年間で約50%台を維持しております。

これくらいの自己資本比率を維持しておけば問題はないです。

OKです。

健全なキャッシュ・フロー状態

さて、続いてはダイキン工業のフリーキャッシュ・フローを見てみましょう。

フリーキャッシュ・フローはご存知の通り、営業キャッシュ・フローの絶対額から、投資キャッシュ・フローの絶対額を差し引いて求められます。

このフリーキャッシュ・フローが過去5年間において一貫してプラスで推移しておりますので、ダイキン工業はきちんと稼いだ中からきちんと投資を行っていることが分かります。

故に、現金ベースできちんと健全なビジネスを行っていることが分かりますので、評価できます。

当期純利益も過去10年間で増加 素晴らしい

さて、続いてはダイキン工業の過去10年間における親会社株主に帰属する当期純利益の推移について分析していきましょう。

これも経営成績と同じ傾向を示しており、きちんと損益計算書の最終利益の部分で利益を計上していることが分かりますので評価できます。

ダイキン工業は本当にいい会社です。

私もダイキン工業で働きたいです。

経営指標分析も最高成績

続いては、ダイキン工業のROEについて分析していきましょう。

ここまで来たら、皆様お分かりと思いますが、ROEについても問題ございません。

過去5年間で10%以上のROEを誇っております。

株主資本をきちんと利益に結び付ける仕組みが会社として構築されておりますので素晴らしいです。

4年連続増配 配当メリットは大きい

最後にダイキン工業の過去5年間における配当金の実績を確認したいと思います。

好調な経営成績を背景に、増配を4年連続で行っていることが分かります。

2019年3月期には160円の配当金を支払っております。

稼いだ利益をきちんと株主に還元してくれるので株主思いのいい会社です。

ダイキン工業の企業成長と自分の資産成長を重ねることができるので、是非ともダイキン工業の株主になりたいですね。

株価はここ1年割高水準 下落した時に買うべし

ダイキン工業の株価は2019年11月1日時点で15,170円となっています。

過去1年間の株価推移を鑑みても、現在の株価が最も高い株価水準に位置していることが見て取れます。

株価分析指標で考えてみても、PERは現在23.48倍程度、PBRは3.14倍程度となっており、ハッキリ言って割高の株価となっております。

PBRが3倍となっておりますので、ダイキン工業の実態以上に投資家の期待が織り込まれた形の株価となっております。

取得価格も約150万円と決して小さな金額ではないので、買うときのタイミングが重要です。

何らかの事情で日系企業の株価が全社的に下落するときに、ダイキン工業の株を買うのが最も賢明な投資判断だと思います。

なお、配当利回りは1.05%となっております。

ダイキン工業株式会社 株価

まとめ

ダイキン工業は、業績は非常に素晴らしいです。

魅力的な企業の株価が高いのは当然です。

当たり前です。

資金的に余裕があるのであれば、是非ともタイミングを見計らってダイキン工業の株をお買い求めいただければと思います。

資産形成における強い味方となってくれるはずです。

以上、ダイキン工業の株価分析と今後の見通しについての分析でした!

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