優良素材メーカー『AGC』の今後の株価を予想する

AGC株式会社 株価

AGCは、1907年に設立された、世界最大手のガラスメーカーです。

主力商品は、建設用ガラス、フッ素化学製品で、三菱グループの一員でもあります。

2018年7月に商号を旭硝子株式会社(あさひがらす)から変更したことも有名です。

当時、「旭硝子は〜AGC〜」というCMがかなり放送されましたよね。

今日はそのAGCの株価分析と今後の見通しについて分析していきます。

お家芸ガラス事業が売上の半分

以下の円グラフはAGCの2018年度のセグメント売上高です。

世界最大手のガラスメーカーという代名詞通り、ガラスの売上シェアが半分を占めており、残りを電子と化学品で分けている形となっております。

堅調な利益成長を遂げるも2019年は減益予想 だが悲観は無用

下記は、2018年度のAGCの経営成績を見ていきましょう。

売上高は過去5年間通じてほぼ右肩上がりで推移しておりますので、問題ございません。

営業利益も2018年までは調子が良かったのですが、2019年の営業利益が減益予想となっております。

営業利益率もここ3年間は7~8%で推移しておりましたが、7%を割り込む想定となっております。

親会社の所有右車に帰属する当期純利益に関しては、2018年と比べて半減すると予想されております。

2018年まで堅調に利益成長を遂げてきていた分残念ですが、2019年の経営成績の下方修正について以下のような理由があるとAGCは発表しております。

  • ユーロ 安や、東南アジアにおける苛性ソーダと液晶用ガラス基板の 価格下落が下落したこと、自動車用ガラスの出荷数量が減少したこと
  • 液晶用ガラス基板の販売価格が下落したことや、新規設備を立ち上げるのにコストがかかってしまったこと
  • 自動車用ガラスと化学品の製造原価が悪化したことよる減益

この世に減益を経験しない企業なんて存在しませんし、きちんと原因がわかっているのであれば、それを改善するように努力すれば問題ないと思います。

為替の問題など外部環境要因による減益も本件は考えられますが、販売価格、原材料コストなどAGCのビジネスそのものによる減益要因も出ているのも事実です。

きちんと対処して2020年に利益回復できるようより一層の努力を要請したいですね。

しかし、私はこの減益想定について特に悲観しておりません。

なぜならきちんと中長期的にはAGCはもっと利益を拡大していく確固たる戦略と決意が感じられるからです。

次の項目で詳細を説明申し上げます。

AGCは2025年までの企業成長のロードマップとして、以下を発表しております。

・過去最高益となる営業利益2,292億円以上

・ROE10%以上

・後述する戦略事業利益貢献比率40%以上

・D/Eを0.5倍以下にする

先ほど、AGCのビジネスそのものを、これからの時代のニーズと一致させることが必要であり、そのような製品を創出していくことが要求されていると申し上げました。
そこでAGCは以下のような新製品ポートフォリオを新事業と位置づけ、その開発に努力しております。

戦略事業育成のため真剣に研究開発実行 将来に期待

AGCは2025年までの企業成長のロードマップとして、以下を発表しております。

・過去最高益となる営業利益2,292億円以上

・ROE10%以上

・後述する戦略事業利益貢献比率40%以上

・D/Eを0.5倍以下にする

先ほど、AGCのビジネスそのものを、これからの時代のニーズと一致させることが必要であり、そのような製品を創出していくことが要求されていると申し上げました。
そこでAGCは以下のような新製品ポートフォリオを新事業と位置づけ、その開発に努力しております。
モビリティ 車載ディスプレイ用カバーガラス
モビリティ新規部材(含5G通信)
エレクトロニクス 半導体関連部材
オプトエレクトロニクス用部材
次世代高速通信用部材
エレクトロニクス用フッ素製品
ライフサイエンス 合成医農薬
バイオ医薬

その証拠が「研究開発費」です。

今年は、減益になりますが、昨年以上の研究開発費を投じて上記の戦略事業の育成を急ピッチ
で進めております。

今ままでのAGCの好調だった経営成績は全ての研究開発力基盤が堅固だったことに他なりません。

私は、AGCの研究開発は今までの実績がある分、十分に信用できますので、今の研究開発が2015年の戦略事業利益貢献比率40%以上を実現させるものと考えております。

財政状態は現状問題ない

さて、続いてはAGCの財政状態を見てみましょう。

D/E比率は過去4年間で約40%台を維持しております。

今は財政基盤の構築よりも研究開発に一層力を注がねばいけない中、このD/E比率は評価できます。

収益基盤の強化に目処がたったら、さらなるD/E比率の低下に注力してほしいと思います。

営業キャッシュフロー以上の投資を実行 積極的な研究開発投資を評価

さて、続いてはAGCの過去4年間のキャッシュフローの推移です。

営業キャッシュフローは継続的に稼げておりますので問題ございません。

しかし、今、AGCは営業キャッシュフローで稼いだ金以上を戦略事業の研究開発投資に回しておりますので、フリーキャッシュフローがここ2年でマイナスになっております。

フリーキャッシュフローをマイナスにしてでも、将来ビジネスの育成を優先しているAGCの姿が見て取れます。

ここまで真剣に研究開発に努力していたら問題ないですよ。

今期は減益予想だが増配 株主思いな優良企業

続いては、AGCの配当政策について検証していきましょう。

AGCは、直近2年間で増配を行なってきましたが、現役が予想されている2019年に関しても前年と比べて5円増加の120円の配当を行うと宣言しております。

経営成績が悪化しても、株主利益は今まで以上に還元するという、株主を思いやる会社の性格が見て取れますね。

株主にとってみたら、思わず応援したくなる会社ですね。

配当に関しては、AGCは高く評価できます。

株価は割安圏内 買うべし

AGCの株価は2019年11月1日時点で3,935円となっています。

過去1年間を振り返ってみても、資金再び株価が回復してきたことがわかります。

2019年は減益となっても配当もきちんと今まで以上に行うし、将来のビジネスがきちんと育成されると株主からの期待もあるからでしょうか。

しかし、定量分析を行ってみると、PERは現在9.90倍程度、PBRは0.78倍程度となっております。

PBRが1.0倍を切っておりますので、今はAGCの株価は割安圏内に位置していることがわかります。

当然、資金的に問題がなければ、買っていただきたい株式銘柄です。

なお、配当利回りは3.05%となっております。

AGC株式会社 旭硝子 株価

まとめ

AGCは、世界最大手のガラスメーカーで強固な収益基盤を有すると申し上げてきました。

残念ながら、2019年は減益予想となっておりますが、利益回復のための戦略は十分に講じられており、増配する余裕すらあります。

故に、AGCの将来については心配しておりません。

PBRも1倍を切っており、株価も割安圏内に位置しておりますので、是非とも資産株としてお勧めしたいです!

以上、AGCの株価分析と今後の見通しについての分析でした!

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